2022/10/07
皆さんこんにちは!
前回去勢手術についてご説明させていただいたので、今回は避妊手術についてご説明します。
行うメリットはやはり、これから起こりうる病気の予防です。
①卵巣、子宮の病気の予防(腫瘍や、子宮蓄膿症など)
②乳腺腫瘍の予防
③ヒートによる食欲低下、元気消失などのストレスからの解放
女の子の避妊手術は手術を行う時期が重要です。
特に②で挙げた乳腺腫瘍の予防率が変わってきます。
○ワンちゃんの場合
・初めてのヒートが来る前に手術をした場合 → 99.5%
・1回目のヒートが終わり、2回目のヒートが来る前に手術をした場合 → 92%
・2回目以降のヒート後 → 74%
○ネコちゃんの場合
・6ヶ月齢までに手術をした場合 → 91%
・7〜12ヶ月齢までに手術した場合 → 86%
・13〜24ヶ月齢までに手術した場合 → 11%
・24ヶ月齢以降 → 0%
また日本では、犬の場合、乳腺腫瘍ができたときの良性悪性の割合は、良性:悪性=6:4
猫の場合は、良性:悪性=1〜2:8〜9 と言われています。
ですので、避妊手術の効果を活かすには、ワンちゃんの場合は遅くとも2回目のヒートが来るまで、ネコちゃんの場合は、1歳までには手術をしてあげたいですね!
去勢手術の項目でもあげましたが、乳歯遺残も今後の歯周病リスクの兼ね合いで対処したほうが良い問題なので、
生後6ヶ月齢あたりで、一度避妊手術と乳歯が残っている場合は乳歯抜歯を合わせて行うことを検討するといいでしょう。
当院の避妊手術は原則日帰りで、抜糸が必要ない縫合で皮膚を縫います。
ぜひお気軽にご相談ください!
先日避妊手術を行ったシベリアンハスキーのルミッキちゃん。
術後経過で来院されました。手術翌日から手術の疲れも見せず、元気いっぱいだったようです。
良かったです?
診察室で余裕のルミッキちゃん♪
傷はこんな感じです。