けいこくの森動物病院
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蚊から感染し、主に咳や呼吸困難などを引き起こすフィラリア症って…?

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  • 蚊から感染し、主に咳や呼吸困難などを引き起こすフィラリア症って…?

こんにちは!世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です。

寒い冬も終わりに近づきそろそろ暖かくなる季節、それにともなってワクチン予防の時期もやってきます…!

今回はそんな中よく聞くフィラリア症(犬糸状虫症)についてご紹介します!

※フィラリア症(犬糸状虫症)とは?

犬や猫などの動物に感染する寄生虫疾患で、フィラリアという細長い寄生虫(線虫)が引き起こします。この病気は、蚊を媒介として広がり、フィラリアの成虫が動物の心臓肺に寄生し、血管に血流を阻害することで身体に深刻な影響を与えることがあります。

 

症状

感染が進行するにつれて異なりますが、一般的に次のような症状が見られます。

初期の症状(軽度の感染)

  • 運動後興奮時に咳が出ることが多いです。
  • 疲れやすい:普段よりも元気がない散歩を嫌がるなど。
  • 食欲不振:食欲が減少することがあります。

中期の症状(進行した感染)

  • 体重減少食欲不振運動不足が原因で体重が減少します。
  • 呼吸困難心臓や肺に影響が出始め、呼吸が苦しくなることがあります。
  • 浮腫:腹部や脚に水分がたまり、膨らみが見られることがあります。
  • 咳が悪化:特に夜間運動後にひどくなることがあります。

重度の症状(末期の感染)

  • 胸水や腹水:心臓や肺に大量のフィラリアが寄生すると、胸やお腹に水分がたまり、呼吸困難腹部の膨張が見られます。
  • 心不全の兆候極度の疲労虚脱倒れ込むことがあります。
  • 血栓や血流障害フィラリアが血管に詰まることによる血栓症や出血が起こる場合もあります。

 

予防法

フィラリア予防薬の投与

  • 経口薬(錠剤やチュアブル型):月に1回投与するタイプが一般的です。これにより、体内に入ったフィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)を駆除します。薬の種類には、イベルメクチン、ミルベマイシン、モキシデクチンなどがあります。特にコリー系品種の子で、イベルメクチン成分に対して神経毒性の副作用が出る可能性がある為、注意が必要となります。
  • 外用薬:皮膚に塗布するタイプの予防薬もあり、同じく月に1回使用するものが一般的です。こちらもミクロフィラリアを駆除する役割を果たします。

蚊の駆除・管理

  • 蚊が発生しにくい環境を作る:蚊の発生源となる水たまりを取り除く換気網戸を使って蚊の侵入を防ぐことが大切です。
  • 蚊帳の使用:特に蚊が多い地域では、夜間に蚊帳を使うことも有効です。
  • 蚊よけ対策動物用の蚊よけスプレーや、外に出る際に蚊の少ない時間帯に散歩することも予防策となります。

ただ蚊に刺されることを完全に防ぐことは難しいため、予防薬の投与が最も効果的です。

予防薬を忘れずに続ける

  • フィラリア症の予防は、感染が広がる蚊の活動が活発な時期を中心に行うことが重要です。(東京都では一般的に5月~12月が予防期間として推奨されています)もしくは、予防薬を一年中投与し続け通年で管理することも可能です。特に冬の間でも一部地域では蚊が活動していることがあります。

 

感染の流れ

 

  • 蚊が媒介:フィラリアの卵は、すでに感染している動物の血液に含まれています。蚊がこれを吸血すると、蚊の体内でフィラリアが幼虫段階まで成長します。
  • 感染:その後、蚊が別の動物を刺すことで、ミクロフィラリアが動物の体内に注入されます。
  • 寄生:ミクロフィラリアは血液中を循環し、最終的に心臓や肺に到達し、そこで成虫となります。成虫は感染動物の血管内で繁殖し、再びミクロフィラリアを血液中に放出します。

 

 

診断方法

血液検査

  • フィラリア抗原検査:犬の血液中に存在するフィラリア成虫の雌が分泌する抗原を検出する検査です。これは最も一般的な方法で、特に成虫が心臓や肺に寄生している場合に有効です。フィラリアが感染している場合、血液中に抗原が検出されます。
  • ミクロフィラリア検査:血液を顕微鏡で調べ、血液中を循環しているミクロフィラリア(幼虫)を直接確認する方法です。特に夜間に血液中に多く現れるため、夜間血液検査が行われることもあります。血液を採取して顕微鏡で観察し、ミクロフィラリアの存在を確認します。

画像検査

  • 胸部X線(レントゲン)検査:フィラリアが心臓や肺に寄生している場合、X線を使って心臓の大きさや形状、肺の状態を確認することがあります。フィラリア症に感染している犬では、心臓が拡大していることがあるため、この検査は心臓への影響を評価するために役立ちます。
  • 超音波検査:超音波を使用して、心臓や肺にフィラリアが寄生しているかを直接観察することもあります。これにより、成虫の位置や状態を確認できます。

 

 

フィラリア症の治療は早期に始めることが非常に重要です。予防と早期発見が最も効果的であり、健康な生活を送るために定期的な健康チェックを行い、フィラリア予防薬を継続的に投与することが推奨されています。

 

 

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