2024/03/28
こんにちは、世田谷区等々力のけいこくの森動物病院です。
明日の朝は春の嵐になるそうで、大雨が予想されています。その後一気に気温も上がるようですね。
これから予防シーズンが始まります。今回は狂犬病についてお話しします。
どうして年1回の予防注射が義務付けられているか、理由がわかるかと思います。
狂犬病とは
狂犬病とは、動物たちに感染し、神経系に影響を与えるウイルス感染症です。感染した動物から咬まれたり、その唾液が傷口や粘膜に接触したりすることで、他の動物や人間にも感染します。狂犬病ウイルスは、感染した動物の唾液中に存在し、唾液を介して伝播されます。
症状と経過
人に感染後潜伏期間がありますが、一般的には感染後1〜3ヶ月で症状が現れます。初期の症状は非特異的であり、発熱、頭痛、倦怠感などがあります。しかし感染が進むと、興奮、攻撃性、異常な舔舐行動、けいれん、麻痺などの神経症状が現れます。最終的に、呼吸困難や痙攣などの深刻な症状が現れ、感染者は死に至ります。一度症状が現れると、狂犬病は不治の病であり、効果的な治療法はありません。
予防
狂犬病の管理と制御には予防が極めて重要です。主な予防方法は以下の通りです:
- ワクチン接種: 犬や猫などのペットを飼っている場合、定期的なワクチン接種が不可欠です。動物を狂犬病から守るために、ワクチン接種が安全で効果的です。
- 予防措置の徹底: 狂犬病は、野生動物や感染した動物からも感染する可能性があります。ペットの外出時には、リードを使用し、他の動物との接触を制限しましょう。また、野生動物に触れないように心がけることも重要です。
- 早期治療: 動物が狂犬病に感染した場合、早期に医療処置を受けることが重要です。動物が症状を示す場合、すぐに動物病院を連絡し、獣医師のアドバイスを受けるようにしましょう。
- 啓発活動: 狂犬病の重要性を理解し、ペット飼育者や地域社会に対して啓発活動を行うことも重要です。適切な予防措置を講じることで、狂犬病の感染リスクを低減することができます。
まとめ
狂犬病は、動物と人間の健康を脅かす重大な病気です。定期的なワクチン接種や予防措置の徹底がとても大切です。ペット飼育者や地域社会全体が協力して、狂犬病から動物と人間を守るための努力を続けていきましょう。
現在世界で狂犬病が発生していない国・地域(狂犬病清浄国)は、オーストラリア、ニュージーランド、日本、フィジー、キプロス、ハワイ、グアム、アイルランド、イギリス、ノルウェー、アイスランドの11の国・地域のみです。いかに貴重な地域であることが言えます。ただ、日本もいつ持ち込まれてもおかしくないと言われています。
集団免疫が大切ですので、年一度の狂犬病予防接種はしっかり受けましょう。
まずは病院までご連絡ください。
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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けいこくの森動物病院 Animal Dental Office 世田谷
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