2024/03/10
こんにちは!
世田谷区等々力、けいこくの森動物病院獣医師の中森です。
今回は「含歯性嚢胞」と呼ばれる口の病気を紹介します。
6歳のチワワさんです。
急に口の中に腫れ物ができたということでいらっしゃいました。
診察したところ左の上顎に大きな袋状のできものがありました。 また、本来あるべき犬歯が見えなかったため、この中に犬歯が埋まっていることが疑われました。
麻酔をかけて口腔内レントゲンの検査を行ったところ、予想通り犬歯が埋まっていたことや、周囲の顎の骨が溶けてしまっていることがわかりました。
この状態は「含歯性嚢胞」と呼ばれ、うまく歯が生えず顎の骨に埋まったままでいると(埋伏歯といいます)、歯の成分が袋状に変化することで起こります。多くは症状が無いまま進みますが、放置すると徐々に大きくなり、顎の骨を溶かしていくので手術が必要です。
今回は埋まっていた犬歯と袋を取り除く手術を行いました。
さらに反対側の犬歯も埋まっていることがレントゲンでわかり、今後同じような問題が起こる可能性が高いため、その犬歯も抜歯しました。
チワワさんのような小型犬では、うまく生えずに埋まっている歯がよく見られるため、顎の骨が壊される前に発見し対処することが重要です。
また歯が足りない際に、その歯が埋まっているのか、もともと無いのか外からの見た目ではわからず診断には歯科レントゲンが必要です。
若い頃からの定期的な歯科検診をおすすめいたします。
獣医師 中森
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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けいこくの森動物病院 Animal Dental Office 世田谷
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