2023/11/17
皆さんこんにちは！獣医師の山本です?
寒かったり、まだ日中は暑かったりと身体がついていきませんね?
先日まで2週間ほど家族内で流行った風邪で体調を崩していました。
インフルエンザがかなり流行っているようです。
体調管理には気をつけなければいけませんね?
今日は先日歯科治療した11歳のトイプードルちゃんで、珍しい1例がありましたのでご紹介します。
タイトルにもあります犬の口腔鼻腔瘻(こうくうびくうろう)とは、口の中(口腔)と鼻の中(鼻腔)とを隔てている顎の骨が溶けたり、壊されたりして、口腔と鼻腔がつながってしまう状態のこと言います。
なかでも、鼻腔に近い位置にある上顎(うわあご)の赤丸でかこった歯が原因になることが多いとされています。
原因にはいくつかありますが、1番原因として多いのは歯周病です。
過去のブログを参照ください↓
https://www.keikoku-ah.com/news/920
歯周病とは歯垢に含まれる細菌により引き起こされる炎症が原因で、歯の根っこの周りの顎の骨が溶かされていく病気です。
こちらも詳しくは過去のブログを参照ください↓
https://www.keikoku-ah.com/news/1035
今回検査で原因として見つかったのは上顎第1前臼歯(じょうがくだいいちぜんきゅうし)と言って、矢印の歯でした。
一見見た目は普通の状態に見えますよね？
しかし実際調べてみると、この歯の裏側の歯周ポケットがかなり深くなっていて、13mmありました。
合わせて注水試験(歯周ポケットに水を入れてみて、鼻から出てくるか調べる検査)を行いました。
※動画※
注水試験
鼻から水が出てきたのが見えましたでしょうか？
これが口と鼻がつながってしまっている証拠になります。
治療としては原因となっている歯を抜歯します。
歯のレントゲンはこのようになっていました。
赤で囲った部分のあごの骨が溶けていることが分かります。
これが歯周病の怖いところです?
そうならないためには、日頃の歯磨きと、年1回前後の麻酔下でのスケーリング(歯垢歯石除去)が必要です。
詳しくは病院までご相談くださいませ。
獣医師 山本
参照ブログ
https://www.keikoku-ah.com/blog/clinical/%e6%ad%af%e7%a7%91/985
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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