2025/04/17
こんにちは!世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳
今回はわんちゃんねこちゃんでトイレの回数・粗相をする回数が増えた、トイレに行くけど出ていない様子があるなどの症状がみられる「細菌性膀胱炎」についてご紹介します!
細菌性膀胱炎とは?
膀胱炎とは、膀胱の内側が炎症を起こしている状態のこと。中でも「細菌性膀胱炎」は、尿道から侵入した細菌が膀胱内で増殖して炎症を起こす病気です。
よく見られる原因菌
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大腸菌
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ブドウ球菌
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腸球菌
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プロテウス属 など
健康な子でも、免疫が落ちたり、排尿に異常があると細菌が繁殖しやすくなり、膀胱炎を発症することがあります。
症状
膀胱炎の初期サインは、「普段とのちょっとした違和感」です。
犬に多く見られる症状
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排尿回数が増える(頻尿)
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少量ずつしか出ない
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血が混じった尿(血尿)
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排尿時に鳴く・痛がる
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尿の臭いが強くなる
猫に多く見られる症状
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トイレに何度も行くが出ない
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トイレ以外で粗相をする
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トイレの滞在時間が長くなる
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血尿や濁った尿
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食欲不振・元気消失(進行時)
これらの症状に心当たりがある場合、早めのご相談がオススメです。
どんな子がなりやすい?
犬の場合
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メス犬(尿道が短く、細菌が入りやすい)
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高齢犬(免疫力の低下)
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トイレを我慢しがちな小型犬
猫の場合
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中〜高齢のオス猫(尿道が細く、詰まりやすい)
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肥満の猫(運動不足や水分不足が原因に)
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多頭飼育やストレス環境下の猫
診断
尿検査
尿中の白血球・赤血球・細菌を調べます。尿pHや結晶の有無も確認します。
細菌培養と感受性試験
尿中の細菌を培養し、どの抗菌薬が有効かを特定します。
超音波検査(エコー)
膀胱内の結石、腫瘍、膀胱壁の異常をリアルタイムで確認できます。
血液検査(必要に応じて)
腎臓の状態や、全身的な炎症の有無を確認します。
治療
抗菌薬の内服
症状が治っても中断せず、処方期間分しっかり飲み切ることが重要です。
補液(点滴)治療
脱水や尿排出を促すために行う場合もあります。
原因となる基礎疾患の治療
結石や腫瘍、糖尿病などが背景にある場合は、その治療も必要です。
予防
膀胱炎は再発しやすい病気でもあります。日常の中でできる予防法をしっかり実践しましょう。
十分な水分補給
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常に新鮮な水を用意
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ウェットフードの併用
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循環式の給水器もおすすめ
清潔なトイレ環境
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トイレを常に清潔に
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頻繁に掃除する
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多頭飼育の場合はトイレの数を増やす
定期的な健康チェック
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尿検査やエコーを年に1〜2回
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症状がなくても隠れた異常を見つけられます
細菌性膀胱炎は、決して珍しい病気ではありません。でも、飼い主さんの早期の気づきと、病院での早めの対応があれば、しっかり治せる病気です。
もし何か普段とか違う様子などご心配なことなどございましたらお気軽にご相談ください!
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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けいこくの森動物病院 世田谷犬猫歯科
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