けいこくの森動物病院
TEL 03-3704-1014

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〒158-0082 東京都世田谷区等々力1-34-18

けいこくの森動物病院

お尻が腫れている!?・・・肛門周囲線腫かも

こんにちは!

世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です。 

今回は肛門周囲腺腫についてお話しいたします。

 

肛門周囲腺腫(こうもんしゅういせんしゅ)とは

肛門の周囲に発生する腫瘍の一種です。

特に犬では比較的よく見られますが、猫では稀です。

この腫瘍は肛門周囲腺(アポクリン腺)という特殊な腺から発生します。

特に高齢の未去勢オス犬に多く見られますが、稀にメス犬や猫にも発生することがあります。

ホルモン(特に男性ホルモン)が関与しているため、去勢手術をすることによって予防や治療となります。

 

主な特徴

 

発生場所

肛門の周囲

 

見た目

小さな塊やこぶのようなものが見られることがあります。

腫瘍が大きくなると、出血や炎症を引き起こすこともあります。

 

良性腫瘍

肛門周囲腺腫は一般的に良性ですが、稀に悪性に変化することもあるため、注意が必要です。

 

症状

 

・肛門周りのしこりや腫れ

・肛門の炎症や痛み

・排便困難や痛み

・舐めたり噛んだりする行動の増加

 

治療

 

去勢手術

ホルモンの影響を抑えるために、去勢が推奨されることが多いです。

 

外科的切除

腫瘍が大きい場合や悪性の可能性がある場合は、手術で腫瘍を取り除くことが必要となります。

 

薬物療法

抗炎症薬やホルモン治療が補助的に使われることもあります。

 

 

主な症状

 

1.肛門周りのしこりや腫れ

肛門の近くや周囲に、皮膚の下に小さな塊やこぶが感じられることがあります。

最初は小さくても、徐々に大きくなることがあります。

 

2.排便困難

腫瘍が大きくなると、肛門を圧迫して排便が困難になったり、排便時に痛みを伴ったりします。

 

3.肛門周りの炎症や出血

腫瘍の表面が炎症を起こしたり、出血したりすることがあります。

腫れた部分を犬や猫が頻繁に舐めたり噛んだりして、さらに悪化させることもあります。

 

4.肛門周辺を頻繁に舐める、咬む

不快感や痛みを感じているため、肛門周りを頻繁に舐めたり、噛んだりする行動が増えることがあります。

 

5.異常な匂い

腫瘍からの分泌物や炎症により、異常な匂いがすることがあります。

 

6.不快感や痛み

犬や猫が座りたがらない、しきりに肛門周りを気にする、動作がぎこちなくなるといった行動も見られることがあります。

犬猫の肛門周囲腺腫(こうもんしゅういせんしゅ)は、肛門周囲の皮膚に存在する腺(肛門周囲腺)から発生する腫瘍です。

 

診断方法

 

1.視診と触診

腫瘍は肛門周囲にしこりや腫れとして現れることが多く、視覚的および触覚的に異常を確認します。

腫瘍が大きくなると、排便や排尿の問題が見られる場合もあります。

 

2.細胞診(穿刺吸引細胞診)

腫瘍に針を刺して細胞を吸引し、顕微鏡で観察します。

これにより腫瘍が良性か悪性かを判断する手がかりを得ることができます。

 

3.組織生検

細胞診で確定できない場合、腫瘍の一部を切除して病理組織検査を行い、腫瘍の性質を詳しく調べます。

 

4.画像診断

腫瘍が大きい場合や内部に浸潤している可能性がある場合、X線や超音波検査、CTなどを使用して、周囲の組織や臓器への影響を確認します。

 

5.血液検査

一般的な健康状態や腫瘍の影響を確認するために血液検査を行います。

 

腫瘍が良性の場合は外科的切除が一般的な治療法ですが、悪性の場合は切除に加えて放射線療法や化学療法が必要になることがあります。

また、未去勢のオス犬では去勢手術を行うことで再発のリスクが減少することが知られています。

 

治療方法

1.外科的切除

最も一般的な治療法は、腫瘍の外科的切除です。

特に良性の腫瘍であれば、完全に切除することで再発のリスクを減らせます。

場合によっては、周囲の健康な組織も一緒に切除し、腫瘍の再発を防ぐことが推奨されます。

 

2.去勢手術

去勢手術は、特に未去勢のオス犬で行われます。

肛門周囲腺腫は男性ホルモンに依存する場合が多く、去勢することでホルモンの供給を断ち、再発のリスクを大幅に減らすことができます。

去勢と併せて腫瘍の切除を行うのが一般的です。

 

3.放射線療法

腫瘍が悪性である場合や、外科的に完全に切除できない場合には、放射線療法が使用されることがあります。

放射線で腫瘍細胞を縮小または破壊し、再発を防ぐことを目的とします。

 

4.化学療法

進行した悪性腫瘍の場合、化学療法が考慮されることがあります。

これは、腫瘍細胞の増殖を抑えるための薬剤治療です。

特に転移が見られる場合に使用されますが、副作用が伴うこともありますので、動物の体調や生活の質を考慮しながら決定されます。

 

5.ホルモン療法

肛門周囲腺腫がホルモン依存性である場合、ホルモン療法が治療の選択肢として用いられることもあります。

特に、去勢ができない場合や、去勢後に再発する場合に検討されます。

 

6.経過観察

腫瘍が小さく、動物に症状が出ていない場合や、高齢で手術に耐えられない場合は、経過観察という選択肢もあります。

ただし、定期的に診察を受け、腫瘍の進行具合を確認する必要があります。

 

7.支持療法

腫瘍の大きさや位置によっては、排便や排尿の障害が出る場合があります。

その場合、適切な食事管理や薬物療法で症状を緩和することも考慮されます。

 

まとめ

 

治療の選択は、腫瘍の大きさ、性質、動物の年齢や全身状態によって異なります。

外科的切除と去勢が有効な場合が多いですが、悪性腫瘍の場合はより積極的な治療が必要です。

 

 

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