2024/12/21
こんにちは!
世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です。🌳
今回はワクチン接種の後や特定の食べ物を食べた後などにみられる激しいかゆみや腫れ、くしゃみや嘔吐・下痢などを引き起こすアレルギーについてご紹介します。
アレルギーとは
アレルギー反応は、免疫系が特定の物質(アレルゲン)に対して過剰に反応することで発生します。
その中でも犬・猫でよく見られるアレルギーとして、
1. 食物アレルギー
- 原因 特定の食材にアレルギー反応を示す場合。最も一般的なアレルゲンは、鶏肉、牛肉、魚、乳製品、穀物などです。
- 症状
- 皮膚のかゆみ(特に耳や足、顔)
- 嘔吐や下痢
- 毛の抜け落ちや皮膚炎
- 目や耳の炎症
- 治療 食物アレルギーが疑われる場合、特定の成分を除去した食事を与えることで改善します。これには、食物試験が必要となります。
2. 環境アレルギー(アトピー性皮膚炎)
- 原因 ダニ、花粉、カビ、ハウスダストなどの環境アレルゲンに反応することがあります。
- 症状
- かゆみや赤み(特に顔、足、耳、腹部)
- 頻繁な舐めや引っかき
- 皮膚の炎症や感染(二次感染)
- 治療 アレルゲンの除去が難しいため、症状を緩和するために薬(抗ヒスタミン、ステロイド、免疫療法など)やシャンプーを使用します。
3. ノミアレルギー
- 原因: ノミの唾液に含まれる成分にアレルギー反応を示すことがあります。ノミに刺された際、強いかゆみや炎症が起こります。
- 症状:
- 激しいかゆみ
- ノミに刺された部位に発赤や膿疱
- 頻繁に引っかいたり、噛んだりする
- 治療: ノミ予防と駆除を徹底し、かゆみを抑える薬やシャンプーを使用します。
4. 接触性アレルギー
- 原因: 特定の物質(洗剤、シャンプー、草、布地など)が皮膚に触れることでアレルギー反応を起こす場合があります。
- 症状:
- 皮膚の赤みやかゆみ
- 発疹や湿疹
- 治療: アレルゲンを避け、アレルギー症状を和らげるために薬を使います。
5. 花粉アレルギー(季節性アレルギー)
- 原因: 春や秋に多くの犬や猫が花粉に反応することがあります。特に花粉が多い時期に症状が悪化します。
- 症状:
- くしゃみや鼻水
- 目のかゆみや涙目
- 皮膚のかゆみや炎症
- 治療: アレルゲンを避けることは難しいため、抗ヒスタミン薬やステロイドが処方されることがあります。
6. 薬物アレルギー
- 原因: 薬剤(抗生物質、ワクチン、消毒薬など)に対してアレルギー反応を示す場合があります。
- 症状:
- 皮膚の発疹やかゆみ
- 嘔吐や下痢
- 呼吸困難(重篤な場合)
- 治療: 薬を中止し、必要に応じて代替薬を使用します。
予防と管理
- アレルギーの治療は長期的に続く場合が多いため、定期的な通院と治療の見直しが重要です。
- アレルゲンを特定して回避することが最も効果的ですが、完全に除去できない場合もあるため、症状を軽減するための薬物療法や免疫療法を継続することが必要です。
わんちゃんやねこちゃんのアレルギーは多岐にわたる原因によって引き起こされます。アレルゲンは食物、環境、ノミや薬物などさまざまなものであり、その子その子に合ったアレルギーの原因を特定することが治療の鍵です。症状が出た場合は早期に相談し、適切な診断と治療を受けることが大切です。
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