けいこくの森動物病院
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〒158-0082 東京都世田谷区等々力1-34-18

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ねこちゃんで急に食欲が落ちたり、口元を嫌がる…もしかして口内炎かも?

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  • ねこちゃんで急に食欲が落ちたり、口元を嫌がる…もしかして口内炎かも?

こんにちは!世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です。🌳

 

今回は猫ちゃんで食欲低下や口臭、よだれなどの症状がみられる口内炎についてご紹介します。

 

症状

  • 食欲の低下: 口内の痛み不快感から、食べることを避けるようになります。特に固いものやドライフードを食べるのが苦痛になることが多いです。

  • よだれ(過剰な唾液の分泌): 口の中の痛みや炎症で唾液が多く分泌され、よだれが垂れやすくなります。

  • 口臭: 口の中で炎症が起きると、悪臭を伴う口臭が発生することがあります。

  • 口の中の潰瘍や赤み: 歯茎や口内の粘膜に赤く腫れた部分や、潰瘍が見られることがあります。

  • 口を開けたときの痛み: 猫が口を開けた際に痛がる、または食べ物を食べる際に嫌がることがあります。

  • 口を触られることを嫌がる: 口の中に痛みがあるため、口を触られるのを嫌がることがよくあります。

  • 体重減少: 食事ができないことによって、体重が減少する場合があります。

  • 元気がない: 痛みや不快感が原因で、猫が元気をなくし、ぐったりすることがあります。

 

原因

 

  • 免疫系の異常

    • 免疫系が過剰に反応し、自分自身の歯茎や口内の組織を攻撃することが原因となる場合があります。これが「免疫介在性口内炎」と呼ばれます。
  • 猫免疫不全ウイルス(FIV)や猫白血病ウイルス(FeLV)

    • これらのウイルスに感染している猫では、口内炎が発症しやすくなります。免疫系が弱まり口腔内に炎症を引き起こすことがあります。
  • 猫ヘルペスウイルス(FHV)

    • 猫ヘルペスウイルスは、特に猫の上気道感染を引き起こし、口内炎の一因となることがあります。
  • 歯周病や歯石

    • 歯周病や歯石が溜まることで、口腔内に細菌が繁殖し、炎症を引き起こすことがあります。これが長期的に続くと、口内炎が悪化する可能性があります。
  • 細菌感染

    • 口内に細菌が入り込むことで炎症が生じることがあります。傷や歯周病による感染が主な原因です。
  • 外傷や異物

    • 口内に何らかの異物が刺さったり歯や舌に外的な衝撃を受けた場合、口内炎が発症することがあります。
  • 遺伝的要因

    • 一部の猫種(特にシャム猫ペルシャ猫など)では、口内炎が遺伝的に発症しやすい傾向があります。
  • 栄養不足

    • 不適切な食事栄養の不足が原因となり、免疫力が低下し、口内炎を引き起こすことがあります。
  • ストレス

    • ストレスが長期間続くと免疫系に影響を与え、口内炎の原因となることがあります。

 

予防

定期的な歯磨き

  • 歯磨きは予防に非常に効果的です。歯垢や歯石を取り除くことで、歯周病や細菌の繁殖を防ぎます。市販の猫用歯ブラシや歯磨きジェルを使うことが推奨されます。
  • できる限り毎日歯磨きを行いましょう!

定期的な歯のチェック

  • 定期的に口腔内をチェックすることで、早期に歯の異常や歯周病を発見し、適切な処置を受けることができます。
  • 年に一回など定期的な歯科処置(スケーリングなど)も有効的です。

バランスの取れた食事

  • 栄養バランスが整った食事を与えることで、猫の免疫力を保ち、口腔内の健康を維持できます。

ストレスの軽減

  • ストレスが口内炎の原因になることもあります。ストレスを減らすために、環境を整えたり、静かな場所を提供することが重要です。
  • また、複数の猫がいる場合、ケンカやトラブルを避けるために十分なスペースを確保したりなども大切です。

免疫力を高める

  • 猫免疫不全ウイルス(FIV)猫白血病ウイルス(FeLV)などに感染している猫は口内炎を発症しやすくなるため、感染予防が重要です。これらのウイルスの感染を防ぐために、ワクチン接種や適切な管理を行いましょう。

早期の健康管理

  • 口内炎の初期症状(食欲不振、よだれ、口臭など)に気づいたら、早期に相談することが予防に繋がります。早期の治療によって、病気の進行を防ぐことができます。

 

治療

薬物治療

  • 抗生物質:細菌感染が原因の場合、抗生物質を処方することがあります。
  • 抗ウイルス薬:猫の口内炎がウイルス(例:猫白血病ウイルスや猫免疫不全ウイルス)による場合、抗ウイルス薬を使うことがあります。
  • 消炎鎮痛剤:痛みや炎症を軽減するために、消炎作用のある薬や鎮痛剤を処方することがあります。
  • ステロイド:免疫系の異常による口内炎(免疫介在性の口内炎)には、ステロイドが使われることがあります。これにより、炎症を抑えることができますが、副作用を避けるために指導のもとで使用します。

手術的治療

  • 歯の抜歯:猫の口内炎がひどく、特に歯周病や歯肉炎が絡んでいる場合、歯を抜く処置を行うことがあります。

口腔ケア

  • 歯磨き:毎日の歯磨きが口腔内の健康に良い影響を与えます。猫専用の歯ブラシや歯磨きペーストを使って、歯垢や歯石の蓄積を防ぐことが重要です。
  • 定期的な歯科検診:口内炎が再発しないように、定期的に歯科検診を受けて、歯の状態をチェックすることをが推奨します。

食事管理

  • 栄養管理:免疫力をサポートするため、栄養価の高くバランスのとれたフードを選ぶことも大切です。

免疫療法

  • 免疫抑制剤:特に慢性化している場合免疫系の異常が原因となっている場合、免疫抑制剤を使うことがあります。これにより、免疫反応を調整し、炎症を抑えることができます。

 

猫の口内炎は非常に痛みを伴い、放置しておくと健康状態に大きな影響を及ぼすことがあります。早期に相談し、適切な治療を行うことが重要です。定期的な口腔ケアや予防的な措置を取ることで、再発のリスクを減らすことができます。

 

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東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。


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