けいこくの森動物病院
TEL 03-3704-1014

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〒158-0082 東京都世田谷区等々力1-34-18

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耳掃除をしたときに茶色っぽい耳垢が出てきた!?臭いも気になる気がする・・・ | もしかして外耳炎かも?

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こんにちは!

世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳

今回はわんちゃんの【 外耳炎 】についてご紹介いたします!

 

外耳炎ってどんな病気?

外耳炎とは、耳の外側の部分(外耳)に炎症が起こる病気です。わんちゃんの耳はL字型をしていて、耳の奥まで湿気や汚れがたまりやすい構造になっています。そのため、細菌やカビ(マラセチア)などが繁殖しやすく、外耳炎を起こしやすいのです。

外耳炎は、わんちゃんの中でも特に耳の垂れた犬種(コッカースパニエル、レトリバー系、ミニチュアダックスフンド、プードルなど)や、耳の中に毛が多い犬種に多く見られます。

🐶 アメリカン・コッカー・スパニエル

  • 垂れ耳+耳の中の毛が密集

  • 皮脂分泌が多く、湿気がこもりやすい

  • マラセチア性外耳炎のリスク高め

🐶 ゴールデン・レトリバー

  • 垂れ耳+水遊び好きな性格

  • アレルギー体質の個体も多く、皮膚疾患から耳に波及することも

🐶 ラブラドール・レトリバー

  • 外耳炎が多い大型犬の代表格

  • 垂れ耳+脂っぽい皮膚の傾向があり、マラセチアが繁殖しやすい

🐶 トイ・プードル

  • 耳の中に毛が多く、通気性が非常に悪い

  • こまめな耳毛処理や耳掃除が必要

🐶 シーズー

  • アレルギー体質+耳の中に毛が密生

  • 小型犬だが外耳炎の頻度が高い

🐶 ミニチュア・ダックスフンド

  • 垂れ耳で通気性が悪く、湿気がこもりがち

  • 耳道が細く、汚れが溜まりやすい

🐶 ビーグル

  • 活動的でアウトドア派、外耳にゴミが入りやすい

  • 垂れ耳+皮脂の多さで炎症の原因に

🐶 フレンチ・ブルドッグ

  • 耳は立っているが皮膚トラブルが多く、炎症が耳に及ぶことも

  • 体質的に皮脂の分泌が多く、マラセチア性皮膚炎から外耳炎に

 

外耳炎の主な原因

外耳炎の原因は一つではなく、いくつかの要因が絡み合って発症します。主な原因は以下の通りです。

  • 細菌感染:耳の中の常在菌が異常に増殖することで炎症が起きます。

  • 真菌(カビ)感染:特に「マラセチア」というカビがよく原因になります。茶色~黒色の耳垢がでます。

  • アレルギー:食物アレルギーやアトピー性皮膚炎が関係することもあります。

  • 耳ダニ:特に子犬や外で遊ぶ機会が多い犬に見られます。

  • 異物混入:草や砂などが耳に入ることで炎症を起こすことも。

  • 耳の構造や湿度:耳の通気性が悪く、湿度が高いと菌が繁殖しやすくなります。

外耳炎の症状

外耳炎の症状は以下のようなものがあります。1つでも当てはまる場合は、早めに動物病院で診てもらいましょう。

  • 頻繁に耳をかく

  • 頭をしきりに振る、壁にこすりつける

  • 耳が赤く腫れている

  • 耳から嫌なにおいがする

  • 耳垢が多く、黒っぽい、ねばねばしている

  • 触ると痛がる、嫌がる

症状が軽い段階であれば比較的すぐに治りますが、放置すると中耳炎内耳炎に進行し、ひどい場合は聴力の低下平衡感覚の異常を起こすこともあります。

 

外耳炎の治療方法

治療は、原因によって異なりますが、主に以下のような方法がとられます。

  • 耳の洗浄:耳の中の汚れや膿、耳垢を丁寧に洗浄します。綿棒は使わない!耳の奥を傷つけるおそれがあり、逆に汚れを奥へ押し込んでしまうことも。

  • 薬の投与:抗生物質、抗真菌薬、抗炎症剤などを耳に直接入れる点耳薬や内服薬が使われます。

  • アレルギー治療:アレルギーが原因の場合は、アレルゲンの除去や食事療法も行われます。

  • 耳毛の処理:耳の中の毛を抜いたり、通気性をよくする処置もあります。

治療の際は、自己判断で市販薬を使用せず、必ず動物病院で診察を受けてください。

 

外耳炎の予防法は?

外耳炎は再発しやすい病気なので、日頃のケアがとても大切です。

◎ 定期的な耳掃除

週に1~2回程度、専用のイヤークリーナーを使って耳の表面を拭き取るだけでも予防になります。ただし、やりすぎは逆効果なので注意。

◎ 耳の中を乾燥させる

シャンプー後や水遊びの後は、耳の中に水が残らないようしっかり乾かしてあげましょう。

◎ アレルギー対策

アレルギーが原因の場合は、食事や生活環境を見直すことが必要です。

◎ 定期健診

特に外耳炎を繰り返すわんちゃんは、動物病院での定期的な耳チェックもおすすめです。

 

まとめ

外耳炎は、軽いうちに対処すればすぐによくなる病気ですが、慢性化するとわんちゃんにとって大きなストレスになります。日々のちょっとした変化に気づいて、早めに対応することが大切です。

耳を痒がる、耳垢が多い、においが気になるといった症状が見られたら、迷わず動物病院へ相談しましょう。大切な愛犬が元気に過ごせるよう、耳の健康にも気を配っていきたいですね。

 

 

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