2025/04/04
こんにちは!
世田谷区等々力のけいこくの森動物病院です。
愛犬・愛猫が長引く下痢や軟便で悩んでいませんか?
「元気食欲はあるのに、うんちがずっとゆるい」「いろいろな薬を試しても繰り返してる」そんなときに疑われる病気のひとつが「食餌反応性腸症(しょくじはんのうせいちょうしょう)」です。
今回は、犬や猫に多く見られるこの腸の病気について、原因や症状、診断方法、治療まで、飼い主さん向けに解説します。
食餌反応性腸症とは?
「食餌反応性腸症」とは、特定の食べ物に対して体が異常な反応を示すことで腸に炎症が起こり、慢性的な消化器症状が出る病気です。
名前の通り、「食餌(食べ物)に反応して腸に症状が現れる」という意味です。
近年では、犬の慢性腸症(長引く腸のトラブル)の中でも多いタイプともいわれており、比較的若い年齢の犬猫に発症しやすい傾向があります。
どんな症状がある?
症状は軽度なものから重度なものまで幅広いですが、代表的なものはこちらです。
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慢性的な下痢や軟便
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体重減少
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食欲の低下(まれ)
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お腹がギュルギュル鳴る
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嘔吐(ときどき)
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毛艶が悪くなる
中には、「元気も食欲もあるのに、うんちだけずっとやわらかい」というパターンも多く見られます。
原因
はっきりとした原因はまだ完全には解明されていませんが、以下のような要因が関係していると考えられています。
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食物中の特定のたんぱく質などに対する免疫の過剰反応
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腸内細菌のバランスの乱れ
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腸のバリア機能の低下
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遺伝的要素(犬種・猫種によってなりやすさに差がある)
ただし、どの品種でも起こり得ます
診断
この病気の診断には、少し時間と手間がかかることがあります。なぜなら、他の病気を除外しながら判断していく「除外診断」が基本となるためです。
一般的な流れは次のようになります。
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問診・身体検査
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便検査や血液検査
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レントゲンやエコー検査
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上記の検査によって寄生虫・感染症・内臓疾患などの除外
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治療的食餌(療法食)による反応の確認
特に重要なのが最後のステップで、「特定の食餌に変更して症状が改善するか」を見ることで、食餌反応性腸症であるかどうかの判断材料となります。
治療
この病気の治療の中心は、「適切な食事への切り替え」です。薬ではなく、「何を食べるか」がとても重要です。
主な治療法(食餌療法)
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加水分解食(たんぱく質を分解したフード)
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新奇たんぱく食(今まで食べたことのないたんぱく質を使ったフード)
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高消化性フード
これらを最低でも2〜3週間、できれば6〜8週間続けることで、症状が改善するかを確認します。
もし食事を変えて明らかに症状が良くなれば診断確定となり、以後もそのフードを続けることで症状をコントロールしていきます。
薬は使わない?
基本的には、食事だけで改善することが多いため、薬の使用は最小限にとどめるのが一般的です。ただし、症状が強い場合や改善が乏しい場合には、一時的に以下のような治療を行うこともあります。
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抗炎症薬(ステロイドなど)
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整腸剤・プロバイオティクス
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抗生剤(必要な場合)
放っておくとどうなるの?
軽度の場合は見逃されがちですが、放置すると栄養吸収が悪化し、体重が減り、免疫力が低下してしまうこともあります。
また、長期間にわたる腸の炎症は、慢性的な腸障害や他の病気を引き起こすリスクにもつながります。
飼い主さんが気をつけるべきポイント
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市販のおやつやトッピングを自己判断で与えないこと
→療法食の効果が出にくくなってしまいます。 -
急にフードを切り替えないこと
→一度始めた療法食は、しっかり期間を決めて続けることが大切です。 -
早めに動物病院で相談すること
→慢性化する前に適切な対応をすれば、良好な状態を維持しやすくなります。
まとめ
「食餌反応性腸症」は、適切な食事管理によって改善が期待できる慢性腸症のひとつです。
見た目は元気でも、慢性的な下痢や軟便がある子は、一度「食べ物が原因かも?」という視点で診てもらうことが大切です。
「うちの子もそうかも…」と感じたら、どうぞお気軽に当院までご相談ください。
小さな変化を見逃さず、健康なお腹を一緒に守っていきましょう!
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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