2025/03/23
こんにちは!
世田谷区等々力のけいこくの森動物病院です。
今回は、犬の高脂血症についてご紹介します。実は犬でも、人と同じように血中のコレステロールや中性脂肪が高くなりすぎる病気があります。
高脂血症とは?
高脂血症とは、血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)が異常に増えてしまう状態のことを指します。犬においても高脂血症は比較的一般的に見られる疾患で、放置すると様々な健康リスクを引き起こします。
高脂血症には「一次性高脂血症」と「二次性高脂血症」の2種類があります。
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一次性高脂血症:遺伝的な要因によるもので、特定の犬種(ミニチュア・シュナウザー、シェットランド・シープドッグなど)に発症しやすいとされています。
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二次性高脂血症:他の疾患(クッシング症候群、糖尿病、甲状腺機能低下症、膵炎など)や食事の影響で発症することが多いです。
高脂血症の原因
犬の高脂血症の原因はさまざまですが、主に以下のようなものが挙げられます。
遺伝的要因
特定の犬種では、脂質代謝に関与する遺伝的な異常が原因で高脂血症が起こることがあります。
食事
脂肪分の多い食事を続けていると、血中の脂質が増加する原因になります。また、人の食べ物を与えることも高脂血症を引き起こす要因となることがあります。
疾患
高脂血症は、他の病気の症状として現れることもあります。例えば、
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糖尿病:インスリンの働きが弱まり、脂質の代謝が低下する。
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クッシング症候群:副腎皮質ホルモンの影響で脂質代謝が異常になる。
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甲状腺機能低下症:代謝の低下によって脂質が蓄積しやすくなる。
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膵炎:脂質の消化がうまくいかず、高脂血症を引き起こす。
高脂血症の症状
高脂血症自体は無症状のことが多いですが、進行すると以下のような症状が現れることがあります。
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脂質の沈着による角膜の白濁
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皮膚の変化(治りにくい皮膚炎など)
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消化器症状(嘔吐、下痢、食欲不振)
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膵炎の発症
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神経症状(発作や行動の変化)
特に膵炎を併発すると、激しい腹痛や嘔吐など重篤な症状を引き起こすため、注意が必要です。
当院では膿皮症のような皮膚の症状を繰り返している子に対しては、高脂血症が無いか確認しています。
高脂血症の診断方法
高脂血症は、主に血液検査で診断されます。
血液検査
血液中のコレステロールや中性脂肪の値を測定し、基準値を超えているか確認します。一般的な基準値は以下のとおりです。
数値が高い場合は、食後の影響を考慮し、8時間以上の絶食後に再検査を行うことがあります。
他の疾患の確認
二次性高脂血症が疑われる場合は、甲状腺機能検査や副腎機能検査などを行い、基礎疾患の有無を確認します。
高脂血症の治療方法
高脂血症の治療は、原因に応じて異なります。
食事療法
食事の管理が最も重要な治療法のひとつです。
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低脂肪食:高脂血症の犬には低脂肪の食事を与えることで、血中の脂質を減らすことができます。
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高繊維食:食物繊維は脂質の吸収を抑える効果があるため、適量を取り入れることが推奨されます。
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オメガ3脂肪酸の摂取:魚油などに含まれるオメガ3脂肪酸は、脂質代謝を改善する効果があります。
薬物療法
重度の高脂血症の場合、獣医師の判断で薬を使用することがあります。
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フィブラート系薬剤:中性脂肪を低下させる作用がある。
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スタチン系薬剤:コレステロールを低下させるために使用されることがある。
ただし、犬においては人間用の薬剤と異なる作用を示すことがあるため、自己判断での投薬は厳禁です。
基礎疾患の治療
甲状腺機能低下症や糖尿病、クッシング症候群などの基礎疾患がある場合は、その病気を治療することで高脂血症も改善されることがあります。
予防と管理
高脂血症の予防と管理には、日常生活での注意が必要です。
定期的な健康診断
高脂血症は無症状のことが多いため、定期的な血液検査で早期発見することが重要です。特にリスクの高い犬種や高齢犬は、年に1~2回の健康診断を受けることをおすすめします。
適切な食事管理
バランスの取れた食事を与え、脂肪分の多いおやつや人間の食べ物を避けるようにしましょう。
適度な運動
運動は脂質の代謝を促進するため、毎日適度な散歩や遊びを取り入れることが重要です。
まとめ
犬の高脂血症は、遺伝や食事、基礎疾患など様々な要因で発症します。多くの場合、適切な食事管理や運動、基礎疾患の治療によって改善することができます。
無症状のまま進行することも多いため、定期的な健康診断を受け、早期発見・早期治療を心がけましょう。愛犬の健康を守るために、飼い主としてできることをしっかり実践していきましょう
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