けいこくの森動物病院
TEL 03-3704-1014

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〒158-0082 東京都世田谷区等々力1-34-18

けいこくの森動物病院

おしっこが出にくそう、血が混ざる、回数が多い……もしかして膀胱結石⁈

こんにちは!

世田谷区等々力のけいこくの森です🌳

今回は犬と猫でよく起こる病気の1つである膀胱結石についてお話します。

 

膀胱結石とは?

膀胱結石は、猫や犬の膀胱内にできる硬い結晶の塊です。

尿中のミネラルが結晶化し、それが集まって石のように成長します。

膀胱結石は排尿時に痛みを引き起こし、血尿頻尿の原因になります。

放置すると膀胱炎や尿道閉塞などの深刻な症状につながることもあるため、早期発見と治療が大切です。

 

膀胱結石の原因

膀胱結石ができる主な原因は以下の通りです。

食事

ミネラル分(カルシウム、リン、マグネシウムなど)の多い食事は結石を形成しやすくします。

水分摂取不足

水をあまり飲まないと尿が濃縮され、結石ができやすくなります。

感染症

特に犬では、細菌感染が原因でストルバイト結石が形成されることがあります。

遺伝的要因

ダルメシアンやミニチュア・シュナウザーなどの犬種や、ペルシャ猫、ヒマラヤンなどの猫は膀胱結石のリスクが高いとされています。

代謝異常

尿酸やシュウ酸の代謝異常により、尿中の結晶が形成されやすくなります。

 

膀胱結石の症状

膀胱結石がある場合、以下のような症状が見られます。

頻尿

少量の尿を何度もする

血尿

尿に血が混じる

排尿時の痛み

排尿時に鳴いたり、苦しそうにする

尿が出にくい

尿道に石が詰まると排尿困難になる

尿失禁

トイレ以外の場所で排尿することも

元気消失や食欲低下

痛みや不快感で元気がなくなる

 

猫では特に尿道が細いため、尿道閉塞を起こしやすく、緊急治療が必要になることがあります。

 

膀胱結石の診断

膀胱結石の診断には、以下のような検査を行います。

尿検査

尿中の結晶や血液、細菌の有無を調べます。

レントゲン検査

石の大きさや位置を確認します。

超音波検査

小さな結石やレントゲンでは見つかりにくい結石も発見できます。

血液検査

腎臓の状態や感染症の有無をチェックします。

 

膀胱結石の治療方法

膀胱結石の治療方法は、結石の種類や大きさ、症状の重さによって異なります。

食事療法

ストルバイト結石の場合、特別な療法食により結石を溶かすことが可能です。

外科手術

大きな結石や尿道閉塞がある場合は、膀胱切開手術で石を取り除きます。

内視鏡やカテーテル治療

小さな石であれば、尿道カテーテルを使って取り除くことも可能です。

抗生物質の投与

細菌感染がある場合は、抗生物質で治療します。

 

予防方法

膀胱結石を予防するためには、以下のような対策が有効です。

適切な食事管理

療法食やバランスの取れたフードを与え、ミネラルバランスを整えましょう。

水分摂取を促す

常に新鮮な水を用意し、猫の場合は流水式の給水器を使うのも効果的です。

定期的な尿検査

結石の再発を防ぐために、定期的に尿検査を受けましょう。

適度な運動

適度な運動をすることで代謝が促進され、尿路の健康維持につながります。

 

最後に

膀胱結石は早期発見・早期治療が重要です。

特に猫は尿道閉塞を起こしやすいため、排尿の様子をしっかり観察してあげましょう。

「トイレに何度も行く」「血尿が出ている」といった症状が見られたら、すぐにご相談ください。

 

 

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