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犬にチョコレートは危険!チョコレート中毒の症状と対処法

こんにちは!世田谷区等々力のけいこくの森動物病院です

犬を飼っている方なら、一度は「犬にチョコレートを与えてはいけない」と聞いたことがあるかもしれません。でも、なぜチョコレートが犬にとって危険なのでしょうか?どのくらいの量を食べると中毒になるのでしょうか?今回は、犬のチョコレート中毒について詳しく解説し、万が一愛犬がチョコレートを食べてしまった場合の対処法をお伝えします。

1. なぜ犬にチョコレートは危険?

チョコレートには テオブロミン という成分が含まれています。テオブロミンは人間にとってはさほど問題のない成分ですが、犬はこの物質をうまく代謝できません。そのため、体内に蓄積されて中毒症状を引き起こすことがあります。

特に ダークチョコレートや純度の高いカカオ製品 にはテオブロミンが多く含まれており、少量でも危険です。ミルクチョコレートやホワイトチョコレートにもテオブロミンは含まれていますが、含有量は比較的少なめです。

 

2. どのくらい食べると危険?

犬の体重や食べたチョコレートの種類によって、中毒のリスクは異なります。一般的に、体重1kgあたり20mgのテオブロミン を摂取すると軽度の中毒症状が現れ、体重1kgあたり40mg以上 で重篤な症状を引き起こす可能性があります。

チョコレートの種類別テオブロミン含有量の目安(1gあたり)

チョコレートの種類 テオブロミン含有量 (mg)
ココアパウダー 4.6~38
ダークチョコレート 4.4~8.8
ミルクチョコレート 1.0~2.1
ホワイトチョコレート きわめて少ない

例えば、体重5kgの犬がダークチョコレートを50g食べてしまうと、テオブロミンの摂取量は220~440mgになり、重度の中毒を引き起こす可能性があります。

 

3. チョコレート中毒の症状

犬がチョコレートを食べた場合、以下のような症状が現れることがあります。

軽度の症状(摂取後2~6時間以内)

  • 落ち着きがなくなる

  • 多動になる

  • 吐き気や嘔吐

  • 下痢

  • 頻尿

中程度の症状

  • 心拍数の増加

  • ふるえ(筋肉のけいれん)

  • 高血圧

  • 体温の上昇

重度の症状

  • けいれん発作

  • 不整脈

  • 昏睡状態

  • 最悪の場合、死亡

チョコレートを食べた量や犬の体質によって症状の程度は異なりますが、少しでも異変を感じたらすぐに動物病院へ連絡しましょう!

 

4. 愛犬がチョコレートを食べたときの対処法

① すぐに動物病院に連絡

チョコレートを食べたことがわかったら、すぐに動物病院に連絡 しましょう。その際に、以下の情報を伝えると、獣医師が適切な判断をしやすくなります。

  • 食べたチョコレートの種類(ダークチョコレート、ミルクチョコレートなど)

  • 食べた量

  • 犬の体重

  • 症状の有無

② 嘔吐させるべき?

病院へ行くまでの間に 嘔吐を促すべきかどうかは獣医師の指示を仰ぎましょう。 誤った方法で嘔吐させると、逆に危険な場合があります。

③ 動物病院での処置

獣医師の判断によって、以下のような治療が行われることがあります。

  • 催吐処置(吐かせる処置)

  • 活性炭の投与(有害物質の吸収を抑える)

  • 点滴治療(体内から毒素を排出するのを助ける)

  • 抗けいれん剤や心拍数を調整する薬の投与

早めの処置が命を救うカギです!

 

5. チョコレート中毒を防ぐために

チョコレート中毒を防ぐためには、日頃から愛犬の手の届かない場所にチョコレートを保管することが重要です。

✔ チョコレートの保管場所に注意

  • 高い棚や引き出しの中にしまう

  • 食べかけのチョコレートも放置しない

  • ゴミ箱をしっかり密閉する

✔ 家族全員でルールを徹底

  • 子どもにも「犬にチョコレートをあげてはいけない」と伝える

  • 来客時にも注意する(バレンタインやクリスマスなどのイベント時)

✔ チョコレートの代わりに安全なおやつを

犬が欲しがる場合は、犬専用のおやつ を用意しておくと安心です。

 

まとめ

  • チョコレートは犬にとって 危険な食品 で、少量でも中毒症状を引き起こす可能性がある。

  • 特にダークチョコレートやカカオ含有量の高い製品 は注意が必要。

  • 愛犬がチョコレートを食べた場合は すぐに動物病院へ連絡し、適切な処置を受ける

  • 事前にチョコレートを 犬の手の届かない場所に保管し、家族全員でルールを徹底する ことで、中毒事故を防ぐことができる。

愛犬の健康を守るために、チョコレートの管理には十分注意しましょう!

 

 

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