2025/02/06
こんにちは！
世田谷区等々力にありますけいこくの森動物病院です。
「最近、うちの子がしきりに体をかいている…」
「赤い湿疹ができて、皮膚が荒れている…」
こんな症状が見られたら、それはノミアレルギーが原因かもしれません。
ノミアレルギーは、犬や猫にとって強いかゆみを引き起こし、重症化すると皮膚炎が悪化することもあります。
今回は犬と猫のノミアレルギーについて、症状や予防法、治療法を解説します！
ノミアレルギーとは？
ノミアレルギー（ノミアレルギー性皮膚炎）は、ノミの唾液に対するアレルギー反応によって発症する皮膚炎です。
ノミが動物の皮膚を噛んで血を吸うときに、唾液が体内に入り込みます。
これに対して免疫系が過剰に反応することで、激しいかゆみや皮膚炎が起こります。
たった1匹のノミに噛まれるだけでもアレルギー反応を引き起こすことがあります。
ノミアレルギーの症状
• 激しいかゆみ（特に腰から尻尾の付け根あたり）
• 皮膚が赤くなる（発赤）
• 湿疹やかさぶたができる
• 毛が抜ける（脱毛）
• 皮膚が黒ずむ（色素沈着）
犬の場合、腰・尾の付け根・お腹・太ももの内側などに症状が出やすいです。
猫は、かゆみが強くなると過剰にグルーミングをしてしまい、毛が抜けたり、皮膚が傷ついたりします。
ノミアレルギーの原因
ノミアレルギーは、ノミの唾液に含まれる**抗原（アレルゲン）**によって引き起こされます。
ノミのライフサイクル
1. 成虫のノミが動物に寄生し、血を吸う
2. 産卵後、卵が環境中（カーペット、ベッド、床）に落ちる
3. 卵から孵った幼虫が、ほこりの中で成長
4. さなぎを経て、成虫のノミが再び動物に寄生
ノミは爆発的に増殖し、1匹のノミが数週間で1000匹以上に増えることもあるため、完全に駆除することが重要です。
ノミアレルギーの診断方法
動物病院では、以下の方法でノミアレルギーを診断します。
皮膚の検査
• 皮膚の状態を確認し、**ノミの糞（黒い粒）**がないかチェックします。
• かゆみのある部位や脱毛の状態も確認します。
ノミの確認
• ノミ取りコームで被毛をとかし、ノミの糞や成虫がいないか確認します。
• 黒い粒を湿らせると赤くなる場合、ノミの糞（血を含んでいる）と判定されます。
アレルギー検査
• 血液検査でノミの唾液に対するアレルギー反応を確認することもあります。
ノミアレルギーの治療方法
ノミの駆除（根本的な治療）
ノミアレルギーの原因は「ノミ」です。まずは、完全にノミを駆除することが最も重要です！
＜おすすめのノミ駆除方法＞
✅ スポットオン（首元に垂らすタイプ）
✅ 飲み薬（即効性が高い）
✅ ノミ取りシャンプー（応急処置として有効）
これらの方法を組み合わせて、ノミを駆除しましょう。
かゆみや炎症の抑制
症状が強い場合は、かゆみや炎症を抑える薬を使用します。
• ステロイド（短期間の使用でかゆみを抑える）
• 抗ヒスタミン薬（アレルギー反応を抑える）
• オメガ3脂肪酸のサプリメント（皮膚の健康維持）
皮膚のケア
• **薬用シャンプー（低刺激のもの）**で皮膚を清潔に保つ
• 保湿剤や皮膚バリアを補強するスプレーを使用する
ノミアレルギーの予防方法
ノミアレルギーは、予防が最も大切です！
定期的なノミ予防薬の使用
✅ 毎月1回の予防薬を使用する（スポットオン or 飲み薬）
✅ 1年を通して予防する（冬でもノミは生息している）
環境の清掃とノミ対策
✅ ペットのベッドやカーペットをこまめに洗う
✅ 掃除機をこまめにかけ、ノミの卵や幼虫を除去
✅ ノミ駆除用スプレーを使用する（室内環境対策）
他の動物との接触に注意
✅ ノミがいる動物と接触させない
✅ 散歩後にブラッシングをして、ノミの付着をチェック
まとめ
ノミアレルギーは、犬や猫にとって強いかゆみや皮膚炎を引き起こす厄介な病気です。
しかし、適切な予防と早期治療を行うことで、快適な生活を維持できます。
✔ かゆみや脱毛が見られたら、すぐに動物病院へ！
✔ ノミ予防薬を定期的に使用して、しっかり予防！
✔ 環境も清潔に保ち、ノミの発生を防ぐ！
「最近、かゆがることが多い」「皮膚のトラブルが続く」 などの症状があれば、お気軽にご相談ください！
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けいこくの森動物病院 Animal Dental Office 世田谷
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