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愛犬の逆くしゃみで悩んでいませんか?|獣医師が教える原因と対処法

愛犬が突然、喉から「グッグッ」という音を立てながら、苦しそうに首を伸ばして息を吸い込む姿を見たことはありませんか?その様子に「何かの病気では?」と不安になった飼い主様も多いでしょう。これは「逆くしゃみ」と呼ばれる症状で、特に小型犬や短頭種(鼻の短い犬種)に多く見られます。

逆くしゃみが起きた際は驚くかもしれませんが多くの場合、数秒から1分程度で自然に収まり、生命に危険を及ぼすことはありません。この症状を正しく理解し、冷静に対応することが大切です。

今回は愛犬の逆くしゃみについて、原因や対処法、動物病院への相談が必要な場合などを詳しく解説します。

■目次
1.逆くしゃみとは?正しく理解しておきたい症状の特徴
2.どうして逆くしゃみが起こるの?考えられる5つの原因
3.逆くしゃみへの対処法|自宅でできるケアと予防法
4.ご家庭での予防方法
5.こんな症状がある場合は要注意!病院への相談が必要なケース
6.まとめ

 

逆くしゃみとは?正しく理解しておきたい症状の特徴

逆くしゃみはその名の通り、通常のくしゃみとは逆の動きをします。通常のくしゃみが空気を勢いよく吐き出すのに対し、逆くしゃみでは鼻から空気を急激に吸い込みます

逆くしゃみが起きると、犬は首を前に伸ばし、目を大きく開いて立ったまま、「ズーズー」「グーグー」といった音を立てながら、鼻から空気を吸い込みます。この様子を初めて見ると「何かが喉に詰まっているのでは?」と心配になるかもしれませんが、犬自身は苦しさを感じていないことが多く、逆くしゃみが終われば、何事もなかったかのように普段通りに戻るのが特徴です。

逆くしゃみそのものは命に関わる症状ではありません。ただし、頻度や状況によっては注意が必要なケースもあるため、その見極めが重要です。

 

どうして逆くしゃみが起こるの?考えられる5つの原因

逆くしゃみは、以下のようなさまざまな要因で引き起こされます。

 

興奮や運動による一時的な刺激

散歩や遊びの後など、犬が興奮している時に逆くしゃみが起こることがあります。

 

アレルギーや花粉

季節の変わり目や花粉が飛散する時期に、逆くしゃみが増える場合があります。これは環境中のアレルゲンが鼻や喉を刺激するためです。

 

異物の吸引

散歩中や室内で遊んでいる際、小さな草の種やほこりが鼻に入ることで、逆くしゃみが引き起こされることがあります。

 

首輪による圧迫

きつい首輪や、不適切なリードの使い方で喉が圧迫されると、逆くしゃみが誘発される場合があります。特に引っ張り癖のある犬は注意が必要です。

 

鼻腔や喉の感染症

鼻炎や咽頭炎などの感染症が隠れている場合、逆くしゃみが頻発することがあります。この場合、くしゃみや咳など他の症状が併発することが多いです。

 

逆くしゃみへの対処法|自宅でできるケアと予防法

逆くしゃみが起きた際、飼い主様は冷静に対応し、以下の方法を試してみてください。

 

優しくのどをさする

愛犬ののどを優しく撫でてあげることで、筋肉が緩み、発作が収まる場合があります。

 

少量の水を飲ませる

水を少し与えることで、のどの刺激が和らぎ、逆くしゃみが改善することがあります。

 

これらの対処法を試しても効果が見られない場合や、症状が頻発する場合は、無理をせず獣医師に相談してください。

 

ご家庭での予防方法

愛犬が逆くしゃみを引き起こさないためには、ご家庭で以下の予防を行いましょう。

 

首輪の調整

首輪が緩すぎず、きつすぎないように適切に調整し、喉への負担を軽減しましょう。また、ハーネスの使用は喉への圧迫を減らす効果があるためお勧めです。

 

環境の整備

室内のほこりや花粉を減らすため、こまめな清掃を心がけてください。また、空気清浄機を使用するのも効果的です。

逆くしゃみは自然に収まることが多いですが、原因や頻度に応じて適切に対応することが大切です。

 

こんな症状がある場合は要注意!病院への相談が必要なケース

逆くしゃみが単発的であれば心配はありませんが、以下のような症状が見られる場合は動物病院を受診しましょう。

・逆くしゃみの頻度が急に増えた
・食欲や元気がない
・鼻水や咳を伴う
・呼吸の仕方が普段と違う

これらの症状は単なる逆くしゃみではなく、鼻腔など他の呼吸器疾患を引き起こしている可能性があります。特に、呼吸困難の兆候が見られる場合は緊急性が高いため、早急に動物病院を受診してください。

 

まとめ

逆くしゃみは多くの犬に見られる一般的な症状であり、多くの場合は数秒から1分程度で自然に収まります。その特徴や原因を正しく理解することで、飼い主様が冷静に対応できるようになります。

また、ご家庭では安全で快適な環境を整え、適切なケアを行うことで、逆くしゃみの発生を減らすことができます。気になる症状が見られる場合や逆くしゃみの頻度が増加している場合は、早めに獣医師に相談することで安心を得られるでしょう。

愛犬の健康を守り、共に幸せな時間を過ごすために、正しい知識を身につけてください。


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