けいこくの森動物病院
TEL 03-3704-1014

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〒158-0082 東京都世田谷区等々力1-34-18

けいこくの森動物病院

多飲多尿で食欲があるのに痩せてきた……もしかして糖尿病⁈

こんにちは!

世田谷区等々力のけいこくの森動物病院です。

糖尿病は、犬や猫で見られる一般的な内分泌疾患の一つです。

この病気は、体内で血糖値を調節するホルモンであるインスリンの分泌不足や働きの低下によって引き起こされます。

糖尿病を放置すると、さまざまな合併症が発生し、動物の生活の質を大きく低下させる可能性があります。

しかし、早期発見と適切な管理によって健康を維持することが可能です。

本記事では、糖尿病の症状、原因、診断、治療法について解説します。

 

糖尿病とは?

糖尿病は、インスリンの機能異常によって血液中のブドウ糖(血糖)の量が異常に高くなる病気です。

主に以下の2つのタイプがあります。

インスリン依存性糖尿病(Type 1)

インスリンを分泌する膵臓の細胞が破壊されることで発生します。

ではこのタイプが多く見られます。

インスリン非依存性糖尿病(Type 2)

インスリンは分泌されているものの、効率よく作用しない状態です。

ではこのタイプが一般的です。

 

糖尿病の主な症状

糖尿病の症状は徐々に現れることが多く、飼い主が注意を払うべきサインは次の通りです。

多飲・多尿

異常なほど水を飲むようになり、排尿回数や量が増加します。

体重減少

食欲があっても体重が減少することがあります。

食欲の変化

初期には食欲が増加することがありますが、進行すると食欲が低下する場合もあります。

元気消失

活動量が減り、疲れやすくなります。

被毛や皮膚の状態の悪化

被毛がぼさぼさになり、皮膚の感染症が起こりやすくなります。

内障(犬の場合)

糖尿病によって白内障が進行することがあります。

歩行の異常(猫の場合)

糖尿病性神経障害により、後肢が弱くなり「ぺたん」と座り込むような歩行になります。

 

糖尿病の原因

遺伝的要因

特定の犬種(ミニチュアシュナウザー、トイプードル、ビションフリーゼなど)や猫種で発症リスクが高いことが知られています。

肥満

特に猫では、肥満がインスリンの働きを低下させ、糖尿病を引き起こす大きな原因となります。

加齢

高齢の犬や猫で発症リスクが高まります。

ホルモンの異常

クッシング症候群や甲状腺機能低下症など、他のホルモン性疾患が原因となることがあります。

薬剤の影響

長期間のステロイド剤の使用が発症のリスクを高めることがあります。

 

糖尿病の診断

以下の検査を通じて糖尿病を診断します。

血液検査

高血糖の確認が行われます。

尿検査

尿中に糖が含まれているかを確認します。

ホルモン検査

他のホルモン性疾患の有無を調べることで、糖尿病の原因や合併症を特定します。

 

糖尿病の治療

インスリン治療

犬と猫では基本的にインスリン注射が治療の中心となります。

投与の頻度や量は動物ごとに異なるため、獣医師の指導のもとで行います。

食事療法

専用の糖尿病用フードを使用することで、血糖値を安定させます。

繊維質が豊富で、血糖値の上昇を緩やかにする食事が推奨されます。

体重管理

肥満がある場合は、適切な体重に戻すことで糖尿病のコントロールが容易になります。

定期的な血糖値のモニタリング

自宅での血糖値チェックや定期的な動物病院での検査が必要です。

 

まとめ

糖尿病は早期に発見し、適切な治療を行えば、健康な生活を送ることが可能です。

飼い主としては、日頃の観察と予防を心がけることが重要です。

愛犬・愛猫の健康が気になる場合は、ぜひ当院にご相談ください!

 

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