けいこくの森動物病院
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犬の歯並びの悪さ…不正咬合について

こんにちは!

世田谷区等々力のけいこくの森動物病院です。

皆様は犬の歯並びについてご存じでしょうか?今回は犬の不正咬合について紹介します。

 

犬の不正咬合とは?

犬の不正咬合(ふせいこうごう)は、歯が正しく噛み合わない状態を指します。この状態は、見た目の問題だけでなく、健康や生活の質に影響を与えることがあります。不正咬合にはさまざまな原因や種類があり、それぞれに適した治療法があります。今回は、不正咬合の基本情報、具体的な種類、原因、治療法、そして日常的なケアについて詳しく解説します。

 

不正咬合の種類

犬の不正咬合は、大きく以下のような種類に分類されます。

中性咬合

上下の顎の長さは適正ですが、回転している歯や重なって生える歯があるなど、歯の位置の異常が見られます

遠心咬合(オーバーショット)

上顎の歯列が下顎よりも前に出ている状態です。下顎が短いか上顎が長いことで起こります。

近心咬合(アンダーショット)

下顎が上顎よりも前に出ている状態です。化学が長いか上顎が短いことで起こります。一部の短頭種(例:パグやシーズーなど)では品種の特徴として正常とされます。

ねじれた咬合(ライバイト)

上顎か下顎で片側が他方より短く、上下の顎の中央が合わない状態です。

 

不正咬合の原因

犬の不正咬合は、以下のようなさまざまな要因によって引き起こされます。

1. 遺伝的要因

多くの場合、不正咬合は遺伝的な特徴です。特定の犬種は、特定の咬合パターンを持つことが一般的です。たとえば、ブルドッグやパグは下顎前突の傾向が強いです。

2. 乳歯の残存

乳歯が正常に抜けず、永久歯の生えるスペースを邪魔することで、不正咬合が発生することがあります。

3. 外傷や成長異常

子犬の成長期における外傷や、骨格の成長に問題がある場合、不正咬合が生じることがあります。

4. 環境要因

噛み癖や硬いものを過度に噛むことで、歯列や顎の形状に影響を与える場合があります。

 

不正咬合が与える影響

犬の不正咬合は、以下のような健康問題を引き起こす可能性があります。

  • 食事の困難:食べ物を噛む能力が低下することで、栄養摂取に影響が出ることがあります。

  • 口腔内の傷や炎症:歯が口内の軟組織に当たることで、炎症や痛みを生じる場合があります。

  • 歯周病のリスク増加:歯列が乱れていると歯磨きが難しくなり、歯垢や歯石が蓄積しやすくなります。

 

不正咬合の治療法

不正咬合の治療は、問題の種類や重症度に応じて異なります。以下は一般的な治療法です。

 歯科矯正

軽度の不正咬合であれば、手術によって歯を正しい位置に動かすことが可能です。矯正治療は専門の動物歯科医によって行われます。複数回の麻酔が必要になることがほとんどです。

抜歯

乳歯の残存や重度の歯列不正の場合、影響を及ぼしている歯を抜歯することがあります。

定期的な歯科検診

早期発見と予防のために、定期的な動物病院での歯科検診が重要です。

 

日常的なケアと予防

不正咬合を予防し、健康な口腔環境を保つためには、以下のポイントに注意しましょう。

  • 乳歯の適切な時期での抜歯:永久歯の萌出を邪魔する乳歯を適切な時期(6-7ヶ月齢まで)に抜歯する必要があります。
  • 定期的な歯磨き:適切な歯磨きは、歯垢や歯石の蓄積を防ぎます。犬用の歯ブラシと歯磨き粉を使用してください。

  • 咬むおもちゃの選択:硬すぎない咬むおもちゃを選ぶことで、歯や顎への負担を軽減できます。

  • 定期検診:動物病院での定期的な口腔チェックを受けることで、早期の問題発見が可能です。

 

まとめ

犬の不正咬合は、多くの場合遺伝的な要因で発生しますが、適切な治療とケアを行うことで、その影響を最小限に抑えることが可能です。不正咬合が疑われる場合は、早めに動物病院に相談し、適切なアプローチを検討しましょう。また、日常的なケアと定期的な歯科検診を心がけることで、愛犬の健康を守ることができます。

 

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