2024/12/28
こんにちは!
世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳
愛犬や愛猫の目がいつも涙目になっている、目の周りが赤くなっている、そんな症状を見かけたことはありませんか?
これらの症状の原因として考えられる一つに、「眼瞼外反症(がんけんがいはんしょう)」があります。
今回は犬猫の眼瞼外反症についてご紹介いたします。
眼瞼外反症とは?
眼瞼外反症は、まぶたが外側にめくれた状態のことを指します。
本来、まぶたは目の表面を保護し、涙を均等に分布させる役割を果たしていますが、外反が起こるとこれらの機能が十分に果たされなくなります。
その結果、涙が適切に目全体を覆わなくなり、乾燥や刺激を引き起こす原因になります。また、外反したまぶたにより目の周囲が露出し、細菌感染のリスクも高まります。
原因
眼瞼外反症の原因には、以下のようなものがあります。
1. 先天性の要因
特定の犬種や猫種では、遺伝的にまぶたが外反しやすい傾向があります。
特に、目が大きく突出した犬種(ペキニーズやシーズーなど)や皮膚がたるんだ犬種(セントバーナードやブラッドハウンドなど)がリスクが高いです。
2. 加齢
加齢によってまぶたの筋肉や皮膚が弛緩することがあり、これが外反の一因となることがあります。
3. 外傷や手術の後遺症
目の周りの外傷や手術による影響で、まぶたの構造が変わることも原因の一つです。
4. 慢性的な炎症
目やまぶたの炎症が続くことで、組織が変形し外反が進むことがあります。
症状
眼瞼外反症の主な症状は以下の通りです。
• 涙が頻繁に出る(流涙症)
• 目の周りが赤く炎症を起こしている
• 目が乾燥しているように見える
• 目やにが多い
• 目をこする仕草が増える
これらの症状が見られる場合、愛犬や愛猫が不快感を抱えている可能性が高いため、早めの対処が必要です。
治療法
眼瞼外反症の治療は、症状の程度や原因によって異なります。
1. 軽度の場合
人工涙液や点眼薬を使用して目の潤いを保ち、症状を緩和します。また、清潔な環境を保つことも大切です。
2. 中等度から重度の場合
手術による治療が必要になることがあります。外反したまぶたを適切な位置に戻し、目の保護機能を回復させるための処置が行われます。術後のケアも重要で、定期的な診察や投薬が必要です。
予防法
眼瞼外反症を完全に予防することは難しい場合がありますが、以下の点に注意することでリスクを軽減できます。
• 目の周りを清潔に保つ
• 涙や目やにが多い場合は早めに動物病院に相談する
• 定期的な健康チェックを受ける
まとめ
眼瞼外反症は、放置すると目の健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
しかし、早期発見と適切な治療を行うことで、愛犬や愛猫の快適な生活を取り戻すことができます。
目に違和感を感じる仕草や異常が見られた場合は、ぜひお早めに動物病院へご相談ください。
今年もあと少しとなりましたね🎍
皆さんよいお年をお過ごしください🐾
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