2024/11/11
こんにちは!
世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳
わんちゃん、ねこちゃんの目の疾患の一つの「ぶどう膜炎」についてご紹介いたします!
いつもより目が赤いな…? 涙が多い気がする…? そんな症状があることはありませんか? それってもしかしてぶどう膜炎かもしれません。
ぶどう膜炎とは?
ぶどう膜炎は、目の中にある「ぶどう膜」と呼ばれる部分に炎症が起こる病気です。ぶどう膜は、眼球の内側にあり、血液の流れや栄養供給を支える重要な役割を果たしています。ぶどう膜には「虹彩(こうさい)」「毛様体(もうようたい)」「脈絡膜(みゃくらくまく)」という三つの部分が含まれており、これらが炎症を起こすと視力に影響が出たり、痛みを伴ったりします。
ぶどう膜炎の原因
ぶどう膜炎の原因には様々なものがあり、以下のような要因が挙げられます。
感染症:細菌やウイルス、寄生虫などが目に感染することで炎症が起こることがあります。例えば、猫であれば「猫免疫不全ウイルス(FIV)」や「猫白血病ウイルス(FeLV)」などが原因になることがあり、犬であれば「レプトスピラ症」や「ブルセラ症」が原因になることもあります。
外傷:目に傷がつくことで炎症が発生することがあります。たとえば、爪が目に当たってしまったり、事故で目をぶつけたりした場合などにぶどう膜炎が起こることがあります。
免疫疾患:免疫系が正常に働かなくなり、自分の体の組織を攻撃してしまう「自己免疫疾患」によって炎症が引き起こされることがあります。この場合、ぶどう膜以外の部分も炎症を起こすことが多く、治療が難しいこともあります。
全身性疾患:がんや腫瘍、ホルモンバランスの乱れなど、全身の病気が原因で目に炎症が生じることがあります。このような全身疾患はぶどう膜炎のリスクを高める要因の一つです。
ぶどう膜炎の症状
ぶどう膜炎になると、以下のような症状が見られることが多いです。
目の赤み:目が充血して赤くなります。これはぶどう膜に炎症が起き、血管が拡張するためです。
涙が多くなる:涙が増え、目がうるうるとする状態が見られることがあります。
目を細める:ぶどう膜炎になると目に痛みや違和感を感じることが多く、動物が目を細めて開けづらそうにすることがあります。
視力低下:視界がぼやけたり、視力が低下することがあります。ひどい場合には視力を失ってしまうこともあります。
治療方法
ぶどう膜炎の治療は、原因によって異なりますが、以下のような方法が一般的です。
薬物療法:抗生物質や抗炎症薬を使用して炎症を抑え、感染症が原因の場合は感染を治療します。免疫疾患の場合は、免疫抑制剤を使用することがあります。
点眼薬の使用:目に直接薬を入れることで、症状の緩和や感染の防止を図ります。
手術:重症の場合には手術が必要になることもあります。たとえば、腫瘍が原因の場合には腫瘍を取り除く手術が検討されることがあります。
予防策
ぶどう膜炎を完全に予防することは難しいですが、以下の点に注意することでリスクを減らすことが可能です。
定期的な健康チェック:動物病院での定期的な健康診断は、ぶどう膜炎だけでなく、他の病気の早期発見にもつながります。
目のケア:動物の目を清潔に保つことが重要です。特に目の周りに涙や汚れが溜まりやすい場合は、優しく拭いて清潔にしてあげましょう。
感染症の予防:ワクチン接種や適切な予防策で感染症のリスクを減らします。例えば、屋外で生活する動物は感染症にかかりやすいため、屋外での行動には注意が必要です。 動物病院での治療の重要性 ぶどう膜炎は放置すると視力に重大な影響を与えることがあり、失明のリスクもあります。また、ぶどう膜炎の背景には他の病気が隠れている可能性もあるため、専門的な診断と治療が非常に重要です。目に違和感がある様子や、目をこする、目やにが増えるといった症状が見られた場合には、早めに動物病院を受診することをおすすめします。
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