けいこくの森動物病院
TEL 03-3704-1014

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〒158-0082 東京都世田谷区等々力1-34-18

けいこくの森動物病院

最近目ヤニがよく出る気がする…もしかしたら乾性角結膜炎(ドライアイ)かも👀

こんにちは‼

世田谷区等々力にありますけいこくの森動物病院です🌳

今回は、乾燥するこの季節に気を付けなければいけない目の疾患「乾性角結膜炎(ドライアイ)」についてご紹介いたします。

犬の乾性角結膜炎(ドライアイ)とは?

乾性角結膜炎(かんせいかくけつまくえん)、通称ドライアイは、目の表面が十分な涙で覆われなくなることで起こる病気です。人間にもよく見られる疾患ですが、実は犬でも多く発症します。涙は目の健康を守るためにとても重要な役割を果たしており、乾性角結膜炎になると、目の表面が乾燥しやすくなり、目が赤くなったり、痛みを感じたりする症状が出ることがあります。

ドライアイが進行すると、犬の目の健康に悪影響を及ぼし、場合によっては視力に影響が出る可能性もあるため、早期の発見と治療が大切です。今回は、この乾性角結膜炎について、その原因、症状、診断方法、治療法、そして日常のケアについて詳しく解説します。

乾性角結膜炎の原因

犬のドライアイは、涙の分泌が不足することで発症します。この涙の不足にはさまざまな原因が考えられますが、代表的なものは以下のとおりです。

  1. 自己免疫疾患
    乾性角結膜炎の多くは、自己免疫反応によって涙腺が攻撃され、涙の分泌量が減少してしまうことが原因です。自己免疫疾患は体が自分自身の細胞を異物と勘違いして攻撃してしまう反応で、涙腺がダメージを受け、涙の生成が減少します。

  2. 特定の犬種
    シーズー、ブルドッグ、ウェスト・ハイランド・ホワイト・テリア、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルなどの犬種は、他の犬種に比べてドライアイになりやすい傾向があるとされています。

  3. 加齢
    年齢を重ねることで涙腺の機能が低下し、涙の分泌量が少なくなることもあります。中高齢の犬では、若い犬と比べて乾性角結膜炎を発症するリスクが高まります。

  4. 薬の副作用
    一部の薬剤、特に特定の抗生物質やステロイドが長期的に使用されると、涙の生成を抑制してしまうことがあります。

  5. 目や頭のケガや病気
    頭部や目のケガ、神経系の疾患なども、涙の分泌を妨げることがあります。ケガなどによって涙腺がダメージを受けると、正常な涙の分泌が難しくなることがあります。

ドライアイの症状

乾性角結膜炎の症状は、主に目の乾燥とそれに伴う不快感によるものです。一般的な症状は以下のとおりです。

  1. 目の充血
    涙の不足により、目の表面が刺激を受けやすくなり、炎症が起こりやすくなります。そのため、目が赤く充血して見えることが多くなります。

  2. 目やにの増加
    涙が少なくなると、目の表面を洗い流す機能が低下するため、目やにが増える傾向があります。通常の透明な涙と違い、粘り気があり、黄色や緑色の目やにが出ることがあります。

  3. 頻繁な目のこすり
    乾燥により目に不快感やかゆみを感じ、頻繁に足で目をこする行動が見られます。目をこすると、さらなる刺激や感染のリスクが増えるため、注意が必要です。

  4. 視覚のトラブル
    症状が進行すると、目の表面に潰瘍(かいよう)ができたり、角膜が白濁することがあります。これは視界に影響を与えることがあり、見えづらさや視覚のトラブルにつながる可能性もあります。

乾性角結膜炎の診断方法

乾性角結膜炎の診断は、動物病院で簡単な検査によって行われます。主な診断方法としては「シルマーティアテスト」があります。このテストは、専用の試験紙を用いて涙の量を測定するもので、通常の涙量と比較して少ない場合、乾性角結膜炎と診断されます。

また、必要に応じて、角膜に傷がないかを調べるための「フルオレセイン染色試験」も行われることがあります。この検査により、角膜の損傷や潰瘍の有無も確認できます。

治療方法

乾性角結膜炎の治療方法は、基本的に「涙の補充」と「涙の分泌の促進」に重点を置いて行われます。

  1. 人工涙液の使用
    目の乾燥を防ぐために、人工涙液を定期的に点眼することが推奨されます。これにより、目の表面を潤し、乾燥から保護します。

  2. 免疫抑制薬の使用
    自己免疫疾患が原因の場合、免疫抑制薬を使って涙腺への攻撃を抑え、涙の分泌を促進します。具体的にはシクロスポリンやタクロリムスといった免疫抑制薬が用いられ、点眼薬として処方されることが一般的です。

  3. 抗生物質の点眼
    目の感染が疑われる場合には、抗生物質を含む点眼薬が処方されることがあります。特に目やにが多く出る場合や、目が赤く腫れている場合には、感染症の予防や治療が必要です。

  4. 手術(重症例のみ)
    非常に重症のケースでは、唾液腺を移植して涙の代わりとする手術が選択されることもあります。これはあくまで最終手段であり、一般的には薬物治療で症状をコントロールできる場合が多いです。

日常生活でのケア方法

乾性角結膜炎は慢性的な病気であるため、日々のケアが重要です。飼い主さんができるケアとしては以下のポイントが挙げられます。

  1. 目の清潔を保つ
    毎日目の周りを優しく拭いて清潔に保つことで、目やにや汚れが溜まらないようにしましょう。犬用の専用ウェットティッシュを使うと便利です。

  2. 定期的な点眼
    獣医師の指示に従い、定期的に人工涙液や薬を点眼しましょう。点眼の際は犬がリラックスした状態で行うことが大切です。

  3. 目を触らせないようにする
    目の乾燥やかゆみから足で目をこすりやすくなるため、こすらないよう注意しましょう。必要に応じて、エリザベスカラーを装着することもあります。

  4. 定期検診を受ける
    乾性角結膜炎は進行する可能性があるため、定期的な検診を受け、目の状態を確認しましょう。早期に症状の変化に気付くことが、犬の快適な生活につながります。

まとめ

乾性角結膜炎は放置すると重症化することがあるため、早期の診断と適切な治療が大切です。日々の観察と適切なケアが、犬の目の健康を保つ鍵となります。もし犬に目の異常や違和感が見られたら、早めに動物病院で診察を受け、健康な生活をサポートしていきましょう

東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。 


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