2024/10/21
わんちゃん、ねこちゃんは私たちの生活に癒しをもたらしてくれる存在ですが、その健康には注意が必要です。特に耳に関連する病気の一つとして知られる耳ダニ。耳ダニと聞くと「野良猫に多い病気」と思われがちですが、実は家猫にも感染する可能性があるのです。今回は耳ダニについて詳しく解説し、愛猫の健康を守るために知っておくべきことをお伝えします。
耳ダニとは?
耳ダニとは、主にミミヒゼンダニのことを指し、猫や犬に寄生する小さな寄生虫です。このダニは主に耳の中に住みつきます。非常に小さいため、目に見えず、感染していても気づかないことが多いです。ミミヒゼンダニは血液を吸うことで栄養を摂り、感染した動物の耳の中で繁殖します。
耳ダニ症とは?
耳ダニ症は、ミミヒゼンダニが原因で引き起こされる耳の感染症です。感染が広がると、以下のような症状が見られます。
- かゆみ: 耳の中がかゆくなり、猫は頻繁に耳を掻いたり、頭を振ったりします。
- 耳垢の増加: 黒い耳垢が増え、悪臭を放つことがあります。これはミミヒゼンダニが分泌する物質や、ダニの死骸が混ざったものです。
- 炎症: 耳の内側が赤くなり、腫れや炎症を引き起こすことがあります。
- 振動: 耳が痛むため、猫は頭を振ったり、耳を引っ張ったりすることが増えます。
これらの症状を見逃さないようにしましょう。
家猫が耳ダニ症に感染する理由
家猫も耳ダニ症に感染することがあります。その理由としては以下の点が挙げられます。
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他の動物との接触: 家の外に出ることが多い猫は、他の猫や犬との接触を通じてミミヒゼンダニに感染することがあります。
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共用のアイテム: 多頭飼いの場合、猫同士の接触があるため、一匹が感染すると他の猫にも感染するリスクが高まります。
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ストレスや健康状態: ストレスや免疫力が低下していると、耳ダニ症に感染しやすくなります。
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長期間の放置: 初期感染は軽度な症状しか示さないことが多く、見逃されがちです。そのため、気づかないうちに悪化することがあります。
予防と対策
耳ダニ症の感染を予防するためには、いくつかのポイントがあります。
1. 定期的なチェック
愛猫の耳を定期的にチェックしましょう。特に耳垢の状態やかゆがっている様子がないかを確認します。異常が見られた場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
2. 衛生管理
猫の生活環境を清潔に保つことが重要です。猫用の寝床やトイレは定期的に掃除し、ダニや寄生虫の繁殖を防ぎます。
3. ワクチン接種と健康管理
定期的な健康診断やワクチン接種を行い、猫の免疫力を保つことも耳ダニ症の感染予防につながります。
4. 外出時の注意
外に出る猫の場合、他の動物との接触を最小限に抑える工夫をしましょう。特に、外で遊ぶ際には、他の猫と接触しないように気をつけることが大切です。
耳ダニ症の治療法
もし愛猫が耳ダニ症に感染してしまった場合、適切な治療が必要です。以下の治療法が一般的です。
1. 動物病院での診断
まずは、動物病院での診断が必要です。獣医師は耳の中をチェックし、ミミヒゼンダニの存在を確認します。必要に応じて耳垢を検査することもあります。
2. 薬物治療
ミミヒゼンダニが確認された場合、獣医師は適切な治療薬を処方します。一般的には、耳に直接投与する点耳薬や、内服薬が用いられます。
3. 耳の清掃
治療と並行して、耳の清掃も重要です。獣医師が耳を清掃してくれる場合もありますが、飼い主自身が行うことも可能です。獣医師から指導を受けて、正しい方法で清掃しましょう。
まとめ
耳ダニ症はミミヒゼンダニが原因で引き起こされる感染症で、野良猫だけでなく家猫にも感染する可能性があります。早期発見と適切な治療が重要です。愛猫の健康を守るために、定期的な耳のチェックや衛生管理を行いましょう。もし異常を感じたら、すぐに動物病院に相談することをお勧めします。大切な家族である猫が、いつまでも元気でいてくれるように、しっかりとサポートしてあげましょう。
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