2024/10/04
こんにちは!
世田谷区等々力の、けいこくの森動物病院です🌳今回は犬猫の子宮蓄膿症についてお話します。
はじめに
愛犬や愛猫が普段元気であっても、突然体調が悪くなることがあります。特に、未避妊の雌犬や雌猫に見られる「子宮蓄膿症」は、注意が必要な病気です。子宮蓄膿症は、子宮内に膿がたまる疾患で、感染やホルモンバランスの崩れが原因となります。この病気は急激に進行することがあり、以下のような症状が特徴です。
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急な体調不良: いつも元気だった愛犬や愛猫が突然元気を失い、ぐったりとした様子を見せることがあります。
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陰部からの異常な分泌物: 陰部からドロッとした膿や血が混じった分泌物が出ることがあり、これは非常に目立つ症状です。
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食欲不振や嘔吐: 食べることに興味を示さなくなったり、嘔吐を繰り返すこともあります。
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多飲多尿: 水を異常に多く飲んだり、トイレの回数が増えることがあります。
このような症状が見られる場合、早急に獣医師の診察を受けることが重要です。子宮蓄膿症は放置すると命に関わる可能性があるため、注意が必要です。
子宮蓄膿症とは?
子宮蓄膿症とは、子宮内に膿がたまる病気です。主にホルモンの影響で発症し、特に生理周期や妊娠後のホルモンバランスが大きく関与しています。犬や猫では、特に高齢の未避妊の雌に多く見られる傾向があります。
原因
子宮蓄膿症は、主に以下の要因によって引き起こされます。
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ホルモンの影響: エストロゲンやプロゲステロンなどのホルモンが不均衡になることで、子宮の内膜が厚くなり、感染しやすくなります。
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感染: 細菌感染が原因で、子宮内に膿がたまります。ホルモンの影響で子宮内膜が変化し、感染リスクが高まります。
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避妊手術の未実施: 未避妊の雌犬・雌猫は、ホルモンバランスが崩れやすく、子宮蓄膿症のリスクが増します。
症状
子宮蓄膿症の主な症状は以下の通りです。
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急な体調不良: 愛犬や愛猫が突然元気を失い、ぐったりとすることがあります。
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膿の排出: 陰部からドロッとした膿や血の混じった分泌物が出ることがあります。
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食欲不振: 飼い主が気付く際、食欲が低下していることが多いです。
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多飲多尿: 水を異常に多く飲む、または尿の回数が増えることがあります。
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お腹の腫れ: お腹が張っている、または痛がる様子が見られることもあります。
診断方法
子宮蓄膿症が疑われる場合、獣医師による診断が必要です。診断には以下の方法が用いられます。
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問診: 飼い主からの症状の聞き取り。
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身体検査: 陰部の状態やお腹の触診を行います。
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血液検査: 炎症反応を確認するため、白血球数や他の指標をチェックします。
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エコー検査: 子宮の状態を確認し、膿がたまっているかどうかを確認します。
治療法
子宮蓄膿症の治療には、主に以下の方法があります。
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手術: 子宮蓄膿症の最も一般的な治療法は、避妊手術(子宮摘出術)です。これにより、感染の原因を取り除きます。
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薬物療法: 手術ができない場合や、早期の軽度の症状の場合には、抗生物質やホルモン療法が行われることがあります。しかし、根本的な治療には手術が必要です。
予防策
子宮蓄膿症を予防するためには、以下のような対策が効果的です。
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避妊手術の実施: 未避妊の雌犬・雌猫に対して、避妊手術を行うことが最も効果的な予防策です。
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定期的な健康チェック: 定期的に動物病院で健康チェックを受けることで、早期発見が可能になります。
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衛生管理: ペットの生活環境を清潔に保つことで、感染リスクを低下させることができます。
まとめ
子宮蓄膿症は早期に対処すれば、愛犬や愛猫の健康を守ることが可能です。症状が見られた場合は、早めに獣医師の診察を受けることが大切です。飼い主としての責任を果たし、ペットの健康管理に努めましょう。
もし、陰部からの異常な分泌物やその他の症状が見られた場合は、すぐに動物病院へ相談してください。あなたの大切な家族であるペットのために、適切な対応を心がけましょう。
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