2024/09/23
こんにちは！
世田谷区等々力のけいこくの森動物病院です🌳
犬や猫が突然びっこをひいたり、足を痛そうにしているのを見ると、飼い主さんとしては心配になるものです。特にその原因として考えられるのが膝蓋骨脱臼です。このブログでは、膝蓋骨脱臼の原因、症状、診断方法、治療法、予防策について詳しく解説します。
膝蓋骨脱臼とは？
膝蓋骨脱臼は、膝の前にある膝蓋骨（お皿）が正常な位置から外れてしまう状態を指します。この状態は、犬や猫にとって非常に一般的な整形外科的問題であり、特に小型犬や特定の猫種に多く見られます。膝蓋骨は、膝関節の動きを助ける重要な役割を果たしており、脱臼すると痛みや不自由さが生じます。
膝蓋骨脱臼の原因
膝蓋骨脱臼の原因は大きく分けて先天性と後天性の二つがあります。
先天性の原因
多くの場合、膝蓋骨脱臼は先天的な要因によって引き起こされます。特に小型犬（トイプードル、チワワ、パグなど）では、膝関節の形状や靭帯の発育が正常でないことが多く、これが膝蓋骨脱臼を引き起こす要因となります。
後天性の原因
後天性の膝蓋骨脱臼は、事故や怪我、加齢に伴う関節の劣化などが原因です。特に激しい運動を行ったり、急激な動作をした際に、膝蓋骨が外れることがあります。また、肥満は関節に過剰な負担をかけ、脱臼のリスクを高める要因ともなります。
症状
膝蓋骨脱臼の症状は、脱臼の程度や発生する場所によって異なりますが、以下のような症状が一般的です。
1. びっこをひく：突然片足を上げたり、足を引きずるように歩くことがあります。
2. 痛みの表現：足を触られることを嫌がったり、痛がるそぶりを見せることがある。
3. 足を舐める：膝や足をしきりに舐める行動が見られる場合もあります。
4. 運動の制限：遊びたがらず、活動的でなくなることがある。
5. 関節の腫れ：膝関節周辺が腫れていることがある。
診断方法
膝蓋骨脱臼が疑われる場合、獣医師による診断が必要です。診断には以下の方法が用いられます。
1. 視診と触診：獣医師が犬猫の動きや足を観察し、膝の状態を確認します。
2. レントゲン検査：膝関節のレントゲン画像を撮影し、脱臼の程度や他の関節疾患の有無を確認します。
3. CTやMRI：必要に応じて、さらに詳しい画像診断が行われることもあります。
治療法
膝蓋骨脱臼の治療法は、脱臼の程度や動物の健康状態によって異なります。以下に主な治療法を示します。
保存療法
軽度の膝蓋骨脱臼の場合、保存療法が推奨されることがあります。この方法には以下が含まれます。
– 安静：動物を安静にし、激しい運動を避ける。
– 体重管理：肥満の予防や改善を図ることで、関節への負担を軽減する。
– 物理療法：マッサージや温熱療法、鍼治療などが効果的な場合もあります。
手術療法
重度の膝蓋骨脱臼や保存療法で改善しない場合は、手術が必要です。手術方法には以下のようなものがあります。
– 膝蓋骨の再配置：膝蓋骨を正しい位置に戻し、靭帯を修復する手術。
– 骨の再形成：骨の形を整え、膝関節の安定性を向上させる手術。
手術後は、リハビリテーションが重要です。獣医師の指導のもと、徐々に運動を再開させていくことが求められます。
予防策
膝蓋骨脱臼は完全に予防することは難しいですが、リスクを減らすために以下の対策を講じることができます。
1. 適正体重の維持：肥満を防ぐため、適切な食事管理と運動を心がけましょう。
2. 運動の管理：特に急激な動作や過度な運動を避けるようにします。
3. 定期的な健康診断：早期に問題を発見するために、定期的な診察を受けることが重要です。
まとめ
犬や猫が突然びっこをひいたり、足が痛そうに見える場合、膝蓋骨脱臼の可能性があります。症状が見られた場合は、早めに獣医師の診察を受けることが重要です。適切な診断と治療を受けることで、愛するペットの健康と快適な生活を守ることができます。
私たちの動物病院では、月に１回整形の専門の先生に来ていただいています。もし愛するペットに何か気になる症状があれば、ぜひお気軽にご相談ください。あなたのペットが健康で幸せな日々を送れるよう、全力でサポートいたします。
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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