猫の活動性の低下や呼吸困難、、、肥大型心筋症かも？

こんにちは！世田谷区等々力のけいこくの森動物病院です。

今回は、猫で発生の多い肥大型心筋症について、症状、原因、治療について詳しく説明します。

肥大型心筋症とは？

肥大型心筋症とは、心臓の筋肉が肥大する病気です。

通常、心臓の筋肉は柔軟で健康な状態を保ちますが、肥大型心筋症では、心臓の筋肉が厚くなり、肥大してしまいます。

この状態になると、心臓の拡張機能が低下し、活動性の低下や呼吸困難が生じる可能性があります。

症状

肥大型心筋症の症状は、猫によって異なりますが、一般的な兆候には以下のものがあります。

1. 呼吸困難や咳き込み
2. 食欲不振や体重減少
3. 動作の変化（活発さの低下や運動能力の低下）
4. 吐き気や嘔吐
5. 動悸や不整脈

これらの症状が見られる場合は、早めに動物病院で検査をすることが重要です。

また、ある報告では臨床徴候のない健康な猫の14.7％が肥大型心筋症と臨床診断されています。

重度な場合には突然死も含め重症化する場合もあります。

原因

肥大型心筋症の原因は複雑で、遺伝的要因や環境要因、栄養状態の影響を受けることがあります。

ヒトでは遺伝性疾患とされており、猫ではメインクーンやラグドールなどの品種で遺伝的である可能性があるとされています。

治療方法

肥大型心筋症の治療法は、猫の状態や症状の重症度によって異なりますが、一般的なアプローチには以下のものがあります。

1. 薬物療法：心臓の拡張機能の改善のため、心拍数を下げる薬を処方することがあります。
2. 栄養管理：特定の食事療法や栄養補助食品が使用されることがあります。
3. 心臓検査とモニタリング：猫の心臓の状態を定期的に評価し、病状の進行を管理するために必要な検査やモニタリングが行われます。

まとめ

肥大型心筋症は、猫にとって深刻な病気であり、早期の診断と適切な治療が重要です。

猫の健康を維持するためには、定期的な健康診断（聴診や心エコー図検査）と適切なケアが欠かせません。

家族とともに動物の健康を守るために、気になることがございましたらご相談お待ちしております。