けいこくの森動物病院
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犬と猫が下痢をしたら?

犬と猫の下痢:その原因と対処法

こんにちは!世田谷区等々力、けいこくの森動物病院です。動物を飼育しているうえで、よく見かける症状の一つに「下痢」があります。下痢には軽いものから深刻な病気が原因のものまで様々です。今回は、犬や猫の下痢について、その原因や症状、対処法を解説していきます。

 

1. 犬と猫の下痢の原因

下痢の原因は多岐にわたりますが、主なものをいくつか挙げていきます。

食事の問題

一番多い原因としては「食事」が挙げられます。犬や猫は敏感な消化器官を持っているため、急な食事の変更や新しいおやつを与えたとき、特定の食材にアレルギー反応を示したときなどに下痢を引き起こすことがあります。また、古い食べ物や有害なものを誤って食べた場合も、消化不良が起きて下痢になります。

感染症

ウイルスや細菌、寄生虫による感染症も下痢の原因となります。特に子犬や子猫、免疫力の低い動物は感染症にかかりやすいため、注意が必要です。ジアルジアやコクシジウムといった寄生虫は、犬猫の下痢の原因としてよく知られています。また、ウイルス性の下痢は、パルボウイルスなどの深刻な病気が背景にあることもあります。

ストレスや環境の変化

犬や猫は、環境の変化に非常に敏感です。引っ越し、新しい家族や動物が増えた場合、また旅行や大きな音が続いた場合など、ストレスを感じることで下痢を引き起こすことがあります。特に繊細な性格の子や高齢動物は、ストレスに対する反応が顕著です。

アレルギーや食物不耐症

特定の食材に対するアレルギーや不耐症も、犬猫の下痢の原因となることがあります。例えば、小麦や乳製品にアレルギーを持っている場合、それらを摂取すると下痢や嘔吐、皮膚のかゆみなどの症状が現れることがあります。

医薬品の副作用

抗生物質や消炎剤など、薬を服用している場合、副作用として下痢が現れることがあります。特に長期的に薬を使用している場合や、強い薬を使用している場合は、その影響が消化器に及ぶことがあります。

 

2. 下痢の症状

犬や猫の下痢は、その内容や頻度によってさまざまな病気や状態を示唆することがあります。

軽度の下痢

もし動物が元気で、食欲もある場合、軽度の下痢は一時的な消化不良かもしれません。このような場合、消化に良い食事を与えることで回復することがよくあります。

頻繁な下痢

頻繁に下痢を繰り返す場合や、水分を多く含んだ下痢が続く場合は、脱水症状のリスクが高くなります。様子に変化がなくても、動物病院に連れて行くことをお勧めします。

血便や粘液の混じった下痢

もし血便や粘液が混ざっている場合、消化器の炎症や重篤な感染症の可能性があります。このような場合はすぐに動物病院を受診しましょう。特に若い子や老齢では、早めの対処が必要です。

嘔吐や元気がない場合

下痢に加えて嘔吐を伴う場合や、元気がなくなりぐったりしている場合は、消化器以外の臓器にも影響が及んでいる可能性があります。急を要する病気のサインであることがあるため、すぐに診察を受けるべきです。

 

3. 下痢の対処法

消化に良い食事

消化に優しい食事を少量ずつ与えましょう。また、普段の食事に戻す際も、急に戻すのではなく、段階的に切り替えることで消化器の負担を減らします。

動物病院での診察

重度の下痢や長期間続く場合は、必ず動物病院での診察が必要です。下痢の原因を特定し、適切な治療を行うことで、早期の回復が見込めます。検査には、糞便検査や血液検査、場合によっては超音波検査や内視鏡検査が行われることもあります。

薬の投与

下痢が続く場合、動物病院では整腸剤や抗生物質、場合によっては抗寄生虫薬などが処方されることがあります。自己判断で薬を使用することは避け、必ず獣医師の指導に従いましょう。

 

4. 予防法

下痢を予防するためには、日常的なケアが大切です。

適切な食事管理

急な食事の変更や、人間の食べ物を与えることは避け、常に適切なバランスのとれたフードを与えましょう。また、食材に対するアレルギーがある場合は、獣医師と相談しながら特定のフードを選ぶことが重要です。

定期的な健康診断

定期的に動物病院で健康診断を受けることで、寄生虫や感染症を早期に発見し、予防することができます。また、ワクチン接種やフィラリア予防など、感染症予防のための対策も忘れずに行いましょう。

ストレスの軽減

犬や猫がストレスを感じる環境をできるだけ避け、安心して過ごせる場所を提供しましょう。特に、新しい環境に慣れる際には、時間をかけてゆっくりと適応させることが大切です。

 

 

まとめ

犬や猫の下痢は、日常的によくある症状ではありますが、その原因はさまざまです。軽度の下痢であれば自宅での対処も可能ですが、重度の場合や症状が長引く場合は早めに動物病院で診察を受けることが大切です。健康を守るためには、日常的な観察と早期の対応が不可欠です。

 

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