急な嘔吐や下痢……急性膵炎かも⁈

こんにちは！

世田谷区等々力、けいこくの森動物病院です。

今回は、わんちゃんとねこちゃんで一般的な疾患の一つの急性膵炎についてお話ししたいと思います。

急性膵炎とは？

膵臓は消化酵素やインスリンの分泌など、重要な役割を果たしています。

急性膵炎は、わんちゃんやねこちゃんなどの動物において、急激な膵臓の炎症を指します。

膵臓は消化酵素を分泌する重要な器官であり、膵炎が発生すると膵臓組織が傷つき、消化酵素が膵臓内で活性化してしまいます。

これによって周囲の組織や器官が損傷され、わんちゃんやねこちゃんの健康に深刻な影響を及ぼすことがあります。

症状

わんちゃんやねこちゃんが急性膵炎に罹患すると、次のような症状が見られることがあります。

食欲不振

食事を拒否したり、食べたがらなくなったりすることがあります。

活動性の低下

痛みなどにより普段より元気がなくなることがあります。

嘔吐

繰り返し嘔吐することがあります。嘔吐物はしばしば黄色や白色の泡となります。

腹痛

腹部を触ると痛がることがあります。

下痢

軟便や血便が見られることがあります。

体重減少

食欲不振や消化不良により、体重が減少することがあります。

これらの症状が見られた場合は、早めに動物病院での診察を受けることが重要です。

治療

急性膵炎の治療は、症状の重症度や原因によって異なりますが、一般的には以下のような治療が行われます。

輸液療法

脱水を防ぐために点滴を行うことがあります。

鎮痛剤

痛みを和らげるために鎮痛剤が処方されることがあります。本院ではわんちゃん用の膵炎急性期用抗炎症剤も使用します。

抗生物質

炎症を抑えるために抗生物質が使用されることがあります。

栄養補給

栄養失調を防ぐために栄養補給が行われることがあります。

予防

急性膵炎の予防には、いくつかの方法があります。

適切な体重管理

肥満は膵炎のリスクを高める可能性があるため、適切な体重管理を行いましょう。

定期的な健康診断

定期的な健康診断を受け、早期に病気を発見しましょう。

バランスの取れた食事

高脂肪の食事を与えないように注意しましょう。

まとめ

急性膵炎は全身の状態を悪くしてしまう病気です。