2024/08/21
こんにちは！
世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です。
今回は腫瘍性疾患について紹介します。
犬と猫の腫瘍性疾患について：早期発見と治療の重要性
腫瘍性疾患は、犬や猫にとって非常に重大な健康問題です。腫瘍とは、細胞が異常に増殖してできる「しこり」や「腫れ」を指し、その中には良性のものと悪性のものが含まれます。悪性の腫瘍は、身体の他の部位に広がるリスクがあり、早期発見と治療が非常に重要です。
腫瘍性疾患の基本
まず、腫瘍性疾患がどのようにして発生するのかについて簡単に説明します。細胞は通常、一定のサイクルで分裂し、古い細胞は新しい細胞に置き換えられます。しかし、何らかの原因で細胞が異常な形で増殖し始めると、腫瘍が形成されます。腫瘍には、以下の2つの種類があります。
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良性腫瘍：通常は身体の他の部位に広がることはありません。良性腫瘍は、周囲の組織に圧力をかけることがありますが、命に関わることは少ないです。場合によっては手術で除去する必要があります。
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悪性腫瘍：悪性腫瘍は、身体の他の部位に広がることがあり、命に関わることがあります。がん細胞は血液やリンパ液を通じて他の臓器に転移することがあり、これが治療を難しくする要因となります。
犬と猫でよく見られる腫瘍性疾患
犬と猫では、特定の種類の腫瘍がよく見られます。以下に、代表的な腫瘍性疾患について紹介します。
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犬の腫瘍性疾患
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乳腺腫瘍：犬の乳腺腫瘍は非常に一般的で、特に避妊手術を受けていない雌犬に多く見られます。乳腺腫瘍は良性と悪性の両方がありますが、早期に発見されれば治療の成功率が高くなります。早期の避妊手術と定期的な乳腺のチェックが重要です。
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皮膚腫瘍：犬では皮膚腫瘍もよく見られます。皮膚腫瘍は、単純なイボから悪性の黒色腫までさまざまな種類があります。皮膚にしこりや色の変化が見られた場合は、早めに病院で相談しましょう。
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骨肉腫：大型犬に多く見られる骨のがんです。特に前足や後足の骨に発生し、痛みや腫れを伴います。骨肉腫は進行が早いため、早期の診断と治療が重要です。
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猫の腫瘍性疾患
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リンパ腫：猫で最も一般的な血液の悪性腫瘍です。リンパ腫はリンパ系の組織に発生し、内臓や骨髄にも広がることがあります。特にFeLV（猫白血病ウイルス）やFIV（猫免疫不全ウイルス）に感染した猫で発症リスクが高まります。
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口腔内扁平上皮癌：猫の口腔内に発生するがんで、口の中や歯ぐき、舌に見られることがあります。食欲不振やよだれ、口臭などの症状が見られた場合は、早めの診察が必要です。
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乳腺腫瘍：犬と同様に、猫でも乳腺腫瘍が発生しますが、猫の乳腺腫瘍は犬よりも悪性であることが多いです。避妊手術を受けていない雌猫でリスクが高まるため、予防としての手術が推奨されます。
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腫瘍性疾患の症状と早期発見の重要性
犬や猫の腫瘍性疾患は、初期段階では目立った症状が現れにくいことが多いため、定期的な健康チェックが不可欠です。以下のような症状が見られた場合は、すぐに動物病院での診察を受けることをお勧めします。
- しこりや腫れの発見
- 食欲不振や体重減少
- 異常な出血や傷の治りが遅い
- 咳や呼吸困難
- 疲れやすくなる、元気がなくなる
早期に発見された腫瘍は、治療の成功率が高くなります。特に、悪性腫瘍の場合、早期発見と適切な治療が命を救う鍵となります。
腫瘍性疾患の治療法
腫瘍性疾患の治療は、腫瘍の種類や進行度、犬や猫の健康状態によって異なります。以下に代表的な治療法を紹介します。
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手術：腫瘍が外科的に切除可能な場合、手術が第一選択肢となります。良性腫瘍であれば手術のみで完治することが多いですが、悪性腫瘍の場合は手術後に追加の治療が必要になることがあります。
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放射線治療：放射線を用いて腫瘍細胞を破壊する治療法です。特に、手術で取り切れない腫瘍や、手術が難しい部位に発生した腫瘍に対して有効です。
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化学療法：抗がん剤を使用して腫瘍細胞の増殖を抑える治療法です。特に、リンパ腫や他の悪性腫瘍に対して用いられることが多いです。
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免疫療法：動物の免疫系を強化してがん細胞と戦う治療法です。最近では、免疫チェックポイント阻害薬などが新しい治療選択肢として注目されています。
ご家族へのアドバイス
犬や猫の腫瘍性疾患は、年齢を重ねるにつれて発生するリスクが高まりますが、若い動物でも注意が必要です。飼い主さんができる最も重要なことは、日々のスキンシップや健康チェックを通じて、早期に異常を見つけることです。
また、定期的な健康診断や予防接種、適切な食事と運動は、健康のために非常に重要です。気になる症状があれば、自己診断せずに速やかに動物病院を受診するようにしましょう。
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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