けいこくの森動物病院
TEL 03-3704-1014

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〒158-0082 東京都世田谷区等々力1-34-18

けいこくの森動物病院

ミニチュアダックスフンドの椎間板ヘルニアについて

こんにちは!

世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です。

今回はミニチュアダックスフンドに起こりやすい病気の一つである椎間板ヘルニアについてご紹介します。

 

椎間板ヘルニアとは?

わんちゃんの背骨は人と同じように椎骨という短い骨が連なってできています。椎骨と椎骨の間でクッションの役割をする軟骨を椎間板と言います。椎間板ヘルニアは、この椎間板が正常な位置から飛び出し、脊髄や神経を圧迫する病気です。これにより神経系や周囲の組織に影響が及び、痛みや不快感が引き起こされます。わんちゃんの椎間板ヘルニアにはハンセン1型とハンセン2型の2つのタイプがあります。

ハンセン1型

特徴:椎間板の中心部分が急に固くなり、外側の繊維輪が破裂して飛び出します。これにより、脊髄や神経が急に圧迫されることがあります。

多い犬種:ダックスフンド、ペキニーズ、ビーグルなど、特に胴長短足の犬種でよく見られます。

発症年齢:若齢(3歳~6歳頃)で起こることが多いです。症状: 痛みや麻痺が急に現れ、歩けなくなったり、後肢に力が入らなくなることがあります。重症の場合、緊急手術が必要です。

ハンセン2型

特徴:椎間板の繊維輪が徐々に変性し、少しずつ膨らんで脊髄や神経を圧迫します。飛び出すのは髄核ではなく、繊維輪そのものです。

多い犬種:どの犬種でも発生しますが、特に大型犬に多いです。

発症年齢:中年から高齢(7歳以上)で多く見られます。

症状:症状は徐々に進行し、軽い痛みや歩行障害が長期間続くことがあります。急激な症状が現れることは少ないですが、進行すると重症化することもあります。

 

椎間板ヘルニアは頸部や胸腰部で生じますが、ワンちゃん、ネコちゃんのどちらも胸腰部での発生の方が多いです。

 

症状

発生部位や場所や病気の進行度によって異なりますが、以下のものが一般的な症状です。

1. 不自然な姿勢や動作: 体を曲げたり、動作を制限したりすることがあります。

 歩行が困難になったり、ジャンプを控えることがあります。

2. 痛みや不快感: 痛みを伴う椎間板ヘルニアは不快感を示すことがあります。

 体の特定の部位に圧力をかけると、痛みやしびれを感じることがあります。

3. 筋肉の萎縮: 椎間板ヘルニアが進行すると、周囲の筋肉が萎縮し、体の一部に筋力低下が現れることがあります。

4. 尿失禁や排尿困難: 重度の場合、椎間板ヘルニアが尾骨神経を圧迫することで、尿失禁や排尿困難が起こることがあります。

診断と治療

椎間板ヘルニアは、身体検査による神経学的評価、X線、CTスキャン、MRIなどの検査を行って診断します。

診断が確定した場合、治療法は以下のようなものがあります。

1. 外科手術: 重度の椎間板ヘルニアの場合、外科手術が必要となることがあります。手術によって圧迫された神経を解放し、椎間板の圧迫を軽減することができます。

2. 薬物療法: 症状の軽減や炎症の制御のために、抗炎症薬や痛み止めが処方されることがあります。

3. 物理療法: 痛みや不快感を軽減するために、物理療法やリハビリテーションが行われることがあります。これには、温熱療法、マッサージ、電気刺激療法などが含まれます。

 

まとめ

椎間板ヘルニアは、ワンちゃんとネコちゃんで見られる神経系の疾患です。

発症すると痛みや不快感、麻痺などの症状が出るため注意が必要です。

重症化した場合には手術が必要になることもあるため、早期発見・早期治療が重要です。

 


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