2024/08/07
こんにちは!
世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳
今回は、犬の眼瞼外反症についてご紹介します。
眼瞼外反症とは?
犬の眼瞼外反症(がんけんがいはんしょう)は、まぶたの縁が正常な位置から外向きに反転してしまう状態です。
この反転により、結膜が外気や異物に直接さらされるため、炎症や感染症のリスクが高まります。
また、まぶたが正常に閉じなくなるため、目が乾燥しやすくなり、これも角膜の損傷につながる可能性があります。
症状
眼瞼外反症の主な症状には以下のようなものがあります。
1. 涙の増加:まぶたが正常に閉じないため、涙がこぼれやすくなります。
2. 目の赤みや炎症:目が乾燥し、異物が入りやすくなるため、炎症が起こりやすくなります。
3. 頻繁なまばたきや目のこする動作:犬が目の不快感を感じて、頻繁に目をこすることがあります。
4. 角膜の損傷:乾燥や異物によって角膜が傷つくと、目の痛みや視力の低下が見られることがあります。
原因
眼瞼外反症の原因はさまざまです。以下に主な原因を挙げます。
1. 遺伝的要因:特定の犬種(例:コッカースパニエル、ブラッドハウンド、セントバーナードなど)は、この症状を遺伝的に持ちやすいとされています。
2. 年齢:年をとると、まぶたの筋肉や皮膚が緩んでくるため、眼瞼外反症を発症しやすくなります。
3. 外傷:目の周囲の外傷や手術によってまぶたの構造が変わることがあります。
4. 炎症や感染症:慢性的な炎症や感染症がまぶたの構造を変化させることがあります。
診断
眼瞼外反症の診断はさまざまですが、主に以下の通りです。
1. 視診
2. 細隙灯検査(スリットランプ検査)※
3. フルオレセイン染色(角膜染色)
※細隙灯検査(スリットランプ検査)は、細い光を目に当て、角膜や眼球の中を観察する検査
めやにを顕微鏡で観察するなど、必要であれば他の検査も行われます。
治療
一時的な結膜炎などであれば、点眼などの内科的治療を行い、経過を観察します。
眼瞼外反症により症状が出ているようであれば、外科的整復を行います。
眼瞼外反症の原因や程度によって手術の方法は異なり、状態に合わせて最適な方法を検討します。
予防
先天性による疾患がほとんどの為、効果的な予防はありません。定期的に眼のチェックをする事が予防と考えます。
まとめ
眼瞼外反症は、犬の目の健康に深刻な影響を及ぼす可能性がありますが、早期発見と適切な治療によって改善が期待できます。
愛犬の目の健康を守るために、日常的なケアと定期的な診察を心がけましょう。
異常を感じた場合は、早めに動物病院に相談することが大切です。
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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