けいこくの森動物病院
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〒158-0082 東京都世田谷区等々力1-34-18

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慢性腎疾患(CKD)について

こんにちは!😊

世田谷区等々力のけいこくの森動物病院です!

今回は慢性腎疾患(Chronic Kidney Disease, CKD)についてご紹介いたします🐶🐱

 

慢性腎疾患(CKD)とは?

慢性腎疾患は、腎臓の機能が徐々に低下する進行性の病気です。

腎臓は老廃物を排出し体内の水分と電解質のバランスを保つ役割を果たします。

この機能が低下すると、体内に有害物質が蓄積し、様々な健康問題が引き起こされます。

 

慢性腎疾患の主な症状

CKDの症状は、進行度によって異なりますが、以下のような症状が見られることがあります。

1. 多飲多尿
水をたくさん飲み、尿の量が増えることがあります。これは腎臓が老廃物を十分に濾過できなくなるためです。

2.体重減少
食欲不振体重減少が見られることがあります。これは、腎機能の低下による体内の毒素の蓄積が原因です。

3.嘔吐や下痢
嘔吐下痢が頻繁に見られることがあります。腎臓の機能低下により、体内の毒素が増加し、胃腸に影響を与えるためです。

4.脱水症状
多飲にもかかわらず、脱水症状が見られることがあります。腎臓が水分を適切に保持できなくなるためです。

5.口臭や口内炎
体内の老廃物が増加すると、口臭口内炎が発生することがあります。特にアンモニア臭が特徴的です。

6.元気消失
活動量が減り、元気がなくなることがあります。慢性腎疾患の進行による全身の衰弱が原因です。

 

慢性腎疾患の原因

CKDの原因は様々ですが、主な要因として以下のものがあります。

1.加齢
年齢を重ねることで腎機能が徐々に低下し、CKDのリスクが高まります。

2.遺伝的要因
特定の犬種や猫種は、遺伝的に腎疾患を発症しやすい傾向があります。例として、ペルシャ猫シーズー犬などが挙げられます。

3.慢性の腎感染症や炎症
慢性的な腎感染症腎炎が原因で、腎臓が徐々に損傷されることがあります。

4.腎結石や尿路閉塞
腎結石尿路閉塞が腎臓に負担をかけ、CKDを引き起こすことがあります。

5.毒素の摂取
特定の薬物や毒性物質の摂取が腎臓にダメージを与えることがあります。

 

慢性腎疾患の診断方法

CKDの診断のためには以下のような検査を行います。

1.身体検査
全身の状態を確認し、腎臓の触感や痛みをチェックします。

2.血液検査
血液中の尿素窒素(BUN)やクレアチニンの濃度を測定し、腎機能を評価します。また、電解質バランスの異常も確認します。

3.尿検査
尿の比重や蛋白質の濃度を測定し、腎機能の状態を評価します。尿中の異常成分も確認します。

4.超音波検査
腎臓の形態や構造を超音波で観察し、異常がないか確認します。

5.画像診断
必要に応じてX線やCTスキャンを使用し、腎臓や尿路の詳細な画像を取得します。

 

慢性腎疾患の治療法

CKDの治療は、症状の緩和と病気の進行を遅らせることを目的に行います。

1.食事療法
臓に負担をかけないように、低タンパク質、低リンの食事を提供します。専用の腎臓食をあげることが推奨されます。

2.薬物療法
血圧を管理するための降圧薬や、腎機能をサポートする薬物が使用されます。また、吐き気や貧血を緩和する薬も処方することがあります。

3.サプリメント
リンの吸着剤鉄分を補給するためのサプリメントも効果的です。当院ではアミンアバストというサプリメントも使用しています。

4.水分補給
脱水を防ぐために、適切な水分補給が重要です。必要に応じて皮下点滴が行われます。

5.定期的なモニタリング
定期的に血液検査尿検査を行い、腎機能の状態を監視します。早期に異常を発見し、適切な対応を行います。

 

まとめ

慢性腎疾患は、わんちゃんねこちゃんに多い病気ですが、適切なケアと治療によって症状を管理し快適な生活を送ることが可能です。

定期的に血液検査や尿検査などを行い、早期発見・早期治療をすることでわんちゃんねこちゃんの健康を守りましょう!

 

 

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