2024/07/27
こんにちは😊
世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です。
今回はわんちゃん猫ちゃんのアレルギーについてです。
わんちゃん、猫ちゃんも人と同様にアレルギーを発症することがあります。
アレルギーの原因
環境アレルゲン: 花粉、カビ、ホコリ、ハウスダスト、ダニなど。
食物アレルゲン: 特定のタンパク質(牛肉、鶏肉、乳製品、小麦、大豆など)。
接触アレルゲン: シャンプー、洗剤、柔軟剤、農薬、草木の樹液など。
虫刺され: ノミ、ダニ、蚊などによる刺され。
症状
アレルギーを発症した場合、以下のような症状が見られることがあります
皮膚の症状:かゆみ、発疹、赤み、脱毛、皮膚の炎症、湿疹など。特に耳、腹部、足の間、脇の下などが影響を受けやすい。
消化器の症状: 嘔吐、下痢、ガス、食欲不振など。
呼吸器の症状: くしゃみ、鼻水、鼻づまり、咳、喘鳴(ゼーゼー音)など。
目の症状: 目のかゆみ、涙目、目の充血など。
診断方法
アレルギーを診断するためには、いくつかの方法が用いられます:
問診: 飼い主からの情報を元に、生活環境や食事内容、症状の発現状況などを詳しく聞き取ります。
皮膚検査: 皮内テストを行い、特定のアレルゲンに対する反応を確認します。
血液検査: 特定のアレルゲンに対する抗体(IgE)の存在を確認します。
除去試験: 特定の食物や環境要因を一定期間除去し、その後再導入して反応を見ることで、アレルゲンを特定します。
治療法
アレルギー治療は、原因に応じて異なりますが、主なアプローチは以下の通りです:
環境管理: アレルゲンの回避が重要です。例えば、花粉の季節には室内で過ごしたり、ハウスダストやダニの管理を徹底することが有効です。
食事療法: 食物アレルギーの場合、特定のアレルゲンを含まない食事を提供します。獣医師の指導の下、除去食試験を行うことが推奨されます。
薬物療法: 抗ヒスタミン薬、ステロイド、免疫抑制薬などが用いられます。これらは症状を緩和するのに役立ちますが、長期使用には注意が必要です。
免疫療法: アレルゲン特異的免疫療法は、特定のアレルゲンに対する免疫耐性を高めるために使用されます。これは、徐々に増量するアレルゲンの注射を行うことで行われます。
予防策
アレルギーの予防には、以下のような方法があります:
定期的な掃除: 生活環境を清潔に保ち、ハウスダストやダニの発生を抑えます。
定期的な入浴: アレルゲンを洗い流すために、定期的にシャンプーします。ただし、頻繁すぎる入浴は皮膚を乾燥させるため注意が必要です。
適切な食事管: 食物アレルギーのリスクを減らすために、高品質な食事を提供し、急激な食事変更を避けます。
避けるべき環境: 花粉の多い季節には外出を控える、農薬が使われている場所に連れて行かないなど、アレルゲンの多い環境を避けるようにします。
緊急対応
急性のアレルギー反応(アナフィラキシー)の場合、迅速な対応が必要です。以下のような緊急症状が見られた場合、直ちに獣医に連絡するか、動物病院に連れて行く必要があります:
– 急激な呼吸困難
– 顔や口の腫れ
– 急激な嘔吐や下痢
– 意識混濁や虚脱
わんちゃんねこちゃんのアレルギーは、その原因や症状が多岐にわたるため、適切な診断と治療が重要です。飼い主としては、生活環境や食事内容、行動の変化に注意を払い、異常が見られた場合は早めに獣医師に相談することが推奨されます。また、アレルギーの管理と予防には継続的な取り組みが必要であり、定期的な健康チェックや適切なケアを行うことで、わんちゃんねこちゃんの健康を維持することができます。
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