2024/07/25
こんにちは!世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です。
今回はわんちゃんねこちゃんの肛門周囲瘻についてご紹介します!
肛門周囲瘻とは?
肛門周囲の皮膚や組織に炎症が起こり、瘻孔(ろうこう)と呼ばれる異常な通路が形成される病気です。これは犬や猫に比較的よく見られる疾患で、特に中高齢の子に多く見られます。肛門周囲瘻は痛みや不快感を引き起こし、適切な治療が行われない場合、慢性的な問題となることがあります。
原因
主な原因は、肛門腺や肛門周囲の皮膚腺の感染や炎症です。肛門腺は肛門の両側に位置し、分泌物を通じてマーキングや排泄物の匂いを強める役割を果たしています。しかし、これらの腺が詰まったり感染したりすると、炎症が広がり、瘻孔が形成されることがあります。また、アレルギーや免疫異常、外傷なども肛門周囲瘻の原因となることがあります。
症状
- 肛門周囲の腫れや赤み:肛門の周囲に腫れや赤みが見られます。
- 痛みや不快感:ペットが肛門周囲をしきりに舐めたり、かいたりする行動が見られます。
- 排便時の痛み:排便時に痛みを感じるため、排便を嫌がるようになります。
- 悪臭:肛門周囲からの悪臭が感じられることがあります。
- 膿や血液の分泌物:肛門周囲から膿や血液が出ることがあります。
診断
肛門周囲瘻の診断は、主に臨床症状と視診によって行われます。肛門周囲の皮膚を詳細に観察し、瘻孔や炎症の兆候を確認します。場合によっては、感染の程度や原因を特定するために細菌培養や生検を行うこともあります。
治療法
- 抗生物質の投与:細菌感染が原因の場合、抗生物質を使用して感染を抑えます。
- 抗炎症薬の使用:炎症を抑えるために抗炎症薬が用いられます。
- 外科的治療:重度の場合、瘻孔を除去するための外科手術が必要となることがあります。
- 食事療法:アレルギーが原因の場合、特定の食事療法が有効なことがあります。
予防法と管理
- 定期的な肛門腺のチェックと絞り:肛門腺の詰まりを防ぐために、定期的に肛門腺をチェックし、必要に応じて絞ることが大切です。
- 適切な衛生管理:肛門周囲の清潔を保ち、感染を防ぐために適切な衛生管理を行います。
- アレルギー管理:アレルギーが原因の場合、適切な食事や環境管理を行い、アレルギー反応を最小限に抑えます。
肛門周囲瘻は、早期に発見し適切な治療を行うことで、症状を軽減し、再発を防ぐことが可能です。わんちゃんねこちゃんの肛門周囲に異常を感じた場合は、早めにご相談ください!
また、肛門腺絞りなどのケアも必要に応じて行っております!ぜひご検討ください!
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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