2024/07/07
こんにちは!
世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です。
今回は眼瞼痙攣(がんけんけいれん)についてお話しいたします。
眼瞼痙攣(がんけんけいれん)とは
まぶたが勝手にピクピクと動く状態のことです。
眼の周りの筋肉が自然に収縮して起こります。
疲れやストレス、体調不良などが原因で、一時的に起こることがあります。
症状
・まぶたの自発的な痙攣(まぶたが自然にピクピクと動く)
・まばたきが多い(いつもより多くまばたきをする)
・眼の周りの筋肉が痙攣する(眼の周りの筋肉が収縮する)
・眼の痒みや違和感(眼を擦ることが多くなる)
・眼の充血(眼が赤くなることがある)
・涙が増える(涙を流している)
原因
⋄眼の乾燥⋄眼が乾燥すると、まぶたが刺激を受けて痙攣を引き起こすことがあります。
⋄アレルギー⋄花粉、ホコリ、食品などによるアレルギー反応が原因となることがあります。
⋄感染症⋄細菌やウイルスによる眼の感染症が眼瞼痙攣を引き起こすことがあります。
⋄外傷⋄眼やまぶたへの外傷や異物の侵入が原因となることがあります。
⋄ストレス⋄環境の変化や精神的なストレスが影響することがあります。
⋄神経系の異常⋄神経系の異常や病気が原因で痙攣が起こることがあります。
⋄眼疾患⋄緑内障や角膜炎など、眼の他の疾患が関係している場合があります。
⋄薬の副作用⋄一部の薬が副作用として眼瞼痙攣を引き起こすことがあります。
診断
視診と問診
獣医師が眼の状態を視診し、症状の詳細(発症時期、頻度、持続時間など)や生活環境、食事、最近の変化などについて飼い主様から情報を収集します。
眼科検査
・スリットランプ検査
眼科用の顕微鏡を使用し、眼の前部(角膜、結膜、虹彩、レンズなど)を詳細に観察します。
・眼圧測定
緑内障の疑いがある場合に眼圧を測定します。
・染色検査
染色などを使用し、角膜や結膜の傷や異常がないか確認します。
涙液分泌量検査(シルマー試験)
涙の分泌量を測定して、眼の乾燥状態を評価します。
眼底検査
眼底(網膜、視神経)を確認し、網膜や視神経に異常がないかを調べます。
細菌培養・ウイルス検査
感染症が疑われる場合、眼からサンプルを採取して細菌やウイルスの検査を行います。
アレルギー検査
アレルギーが原因の可能性がある場合、アレルギー検査(血液検査等)を行うことがあります。
神経学的検査
神経系の異常が疑われる場合、神経学的な評価を行います。
画像診断
・超音波検査
眼の内部構造を詳細に観察するために使用します。
・CTやMRI
眼瞼痙攣の原因が神経や脳に関連する場合、CTやMRI検査を行うとがあります。
治療
∞ 眼の乾燥 ∞
・人工涙液や潤滑剤の使用
眼の乾燥を防ぐために人工涙液や潤滑剤を使用します。
・環境調整
加湿器の使用や眼を乾燥させる要因を取り除くことで、症状を軽減します。
∞ アレルギー ∞
・アレルゲンの除去
アレルギーの原因となる物質を取り除きます。
・抗アレルギー薬
抗ヒスタミン薬やステロイド薬を使用してアレルギー症状を抑えます。
∞ 感染症 ∞
・抗生物質や抗ウイルス薬
細菌感染の場合は抗生物質、ウイルス感染の場合は抗ウイルス薬を使用します。
∞ 外傷 ∞
・異物の除去
眼に入った異物を取り除きます。
・外傷の治療
必要に応じて消毒や縫合を行います。
∞ ストレス ∞
・環境の改善
ストレスの原因を取り除き、安心できる環境を整えます。
・行動療法
必要に応じて行動療法やリラックス効果のあるサプリメントを使用します。
∞ 神経系の異常 ∞
・神経保護薬
神経系の異常が原因の場合、神経保護薬を使用します。
・外科的治療
場合によっては外科的な処置が必要となることがあります。
∞ 眼疾患 ∞
・適切な治療
緑内障や角膜炎などが原因の場合、それぞれの病気に対する適切な治療を行います。
∞ 薬の副作用 ∞
・薬の変更
副作用が原因の場合、獣医師と相談して薬を変更します。
予防
眼の清潔を保つ
眼の周りを定期的に清潔に保つことで、感染や炎症を防ぎます。
環境管理
アレルギー源(花粉、ホコリ、カビなど)を減らすため、清潔な環境を維持します。
乾燥した環境を避けるために、適切な湿度を保つよう心がけます。
バランスの取れた食事
栄養バランスの取れた食事を与えることで、全体的な健康をサポートし、眼の健康も維持します。
定期的な健康チェック
定期的に獣医師の診察を受けることで、早期に異常を発見し、適切な対処を行います。
ストレス管理
ストレスを軽減するために、適度な運動や遊びを提供し、安心できる環境を整えます。
異物の除去
外出時には眼に異物が入らないよう注意し、眼に異物が入った場合は速やかに除去します。
適切なケア用品の使用
獣医師が推奨する眼のケア用品(洗眼液、人工涙液など)を使用することで、眼の健康を維持します。
アレルギー対策
アレルギーがある場合、アレルゲンの回避や抗アレルギー薬の使用など、適切なアレルギー対策を行います。
安全な環境の提供
家の中や庭に危険な物や植物を置かず、安全に過ごせる環境をつくります。
まとめ
症状がみられたら、早めに動物病院を受診してください。
自己判断ではなく、獣医師の診断のもと、適切な治療を行ってください。
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご
相談ください。
。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・。・゚・。。・゚・。。・゚・。
けいこくの森動物病院 Animal Dental Office 世田谷
〒158-0082
東京都世田谷区等々力1-34-18
シュロス等々力1F
TEL:03-3704-1014
。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・。・゚・。。・゚・。。・゚・。