2024/07/04
こんにちは!世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です。
今回はわんちゃんねこちゃんの不正咬合についてご紹介します。
不正咬合とは?
不正咬合とは、犬や猫の歯が正しく噛み合わない状態を指します。正常な咬合では、上の歯と下の歯が適切に噛み合い、食物を効率的にすりつぶすことができます。しかし、不正咬合があると、歯が正しく噛み合わないために様々な問題が生じます。これにより、健康や生活の質に大きな影響を与えることがあります。
種類
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オーバーバイト: 上の歯が下の歯よりも前に出ている状態です。これにより、下の歯が上の歯に当たってしまい、歯や歯肉にダメージを与えることがあります。
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アンダーバイト: 下の歯が上の歯よりも前に出ている状態です。この状態も同様に、歯や歯肉に問題を引き起こす可能性があります。
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交叉咬合: 一部の歯が正しい位置に噛み合わず、斜めに噛み合っている状態です。これにより、特定の歯に過度な力がかかり、歯の磨耗や破損が生じることがあります。
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開咬: 上の歯と下の歯が前後に開いており、噛み合わせが全くない状態です。これにより、食物をしっかりと噛むことができなくなります。
原因
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遺伝的要因: 多くの不正咬合は遺伝によるもので、特定の犬種や猫種に多く見られます。例えば、シーズーやパグのような短頭種では、遺伝的に不正咬合が発生しやすいです。
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乳歯の問題: 子犬や子猫の時期に乳歯が適切に抜けない場合、永久歯が正しい位置に生えるのを妨げることがあります。このような場合、乳歯の早期抜歯が必要になることがあります。
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外傷: 顎や口に外傷を負った場合、歯の位置がずれて不正咬合が発生することがあります。
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病気: 口内や歯の病気によっても不正咬合が引き起こされることがあります。
症状
- 食欲不振: 噛むことが困難なため、食事を避けるようになります。
- よだれ: 口が閉じにくくなり、よだれが多く出ることがあります。
- 口臭: 歯や歯肉に食べ物が詰まりやすくなり、口臭が発生することがあります。
- 口内炎: 歯が不適切に当たることで、口内に炎症が起こりやすくなります。
治療法
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抜歯: 乳歯が原因の場合、乳歯の抜歯が必要となることがあります。また、特定の歯が他の歯に悪影響を与えている場合も、その歯の抜歯が検討されることがあります。
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手術: 重度の不正咬合の場合、外科手術が必要になることもあります。特に顎の形状に問題がある場合は、手術によって顎の位置を修正することもあります。
- 矯正治療: 不正咬合の程度や原因によっては、矯正治療が必要となることがあります。犬や猫にも人間と同様に、矯正器具を用いて歯の位置を修正します。
予防とケア
- 定期的な歯科検診: 定期的に歯科検診を受けることで、早期に問題を発見し、適切な対策を講じることができます。
- 適切な歯磨き: 毎日歯磨きを行い、歯垢や歯石の蓄積を防ぐことが重要です。犬猫専用の歯ブラシと歯磨き粉を使用しましょう。
- 適切な食事: 硬い食べ物や噛むおもちゃを噛むことで、自然に歯を磨く効果があります。ただし、硬すぎるものは歯を傷つける可能性があるため、注意が必要です。
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また詳細につきましては、お気軽に病院スタッフまでお問い合わせください!
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