2024/06/14
こんにちは!
世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳
今回は犬猫の胃潰瘍についてご紹介します。
胃潰瘍とは?
胃潰瘍は、胃の内壁にある粘膜が傷つき、炎症を起こした状態を指します。胃酸や消化酵素によって粘膜がさらに傷つき、痛みや出血を引き起こすことがあります。
原因
胃潰瘍の原因は多岐にわたりますが、主な要因として以下が挙げられます:
1. ストレス: 長期間のストレスは胃酸の分泌を増加させ、粘膜を傷つける可能性があります。
2. 薬剤: 特に非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、胃粘膜の保護機能を弱め、潰瘍を引き起こすことがあります。
3. 感染症: ヘリコバクター・ピロリ菌などの感染が胃潰瘍の一因となることがあります。
4. 他の病気: 消化管腫瘍や肝臓病、腎臓病などの基礎疾患が原因で胃潰瘍が発生することもあります。
また、ガストリノーマはガストリンを過剰に産生する、犬におけるまれな腫瘍ですが、高ガストリン血症が胃潰瘍の原因となることがあります。
症状
胃潰瘍の症状は犬猫によって異なりますが、一般的には以下のような症状が見られます:
1. 嘔吐: 血が混じった嘔吐や胆汁の嘔吐が見られることがあります。
2. 食欲不振: 食欲が減退し、体重が減少することがあります。
3. 腹痛: お腹を触ると痛がったり、姿勢が変わったりします。
4. 便の異常: 血便や黒色便(メレナ)が見られることがあります。
5. 元気の喪失: 活動的でなくなり、遊ぶことを嫌がるようになります。
診断方法
胃潰瘍の診断には、いくつかの方法があります:
1. 問診と身体検査: 症状や病歴を詳しく聞き、触診や視診を行います。
2. 血液検査: 炎症の有無や内臓機能をチェックします。
3. レントゲン検査: 胃の形状や位置を確認し、異常を調べます。
4. 超音波検査: 胃の状態を詳しく見るために、超音波を使用します。
5. 内視鏡検査: 胃内視鏡で胃の内壁を直接観察し、潰瘍の有無を確認します。
治療法
胃潰瘍の治療法は、原因や症状の程度に応じて異なります。主な治療法は以下の通りです:
1. 薬物療法: 胃酸の分泌を抑える薬(H2ブロッカーやプロトンポンプ阻害薬)、胃粘膜を保護する薬、抗生物質(感染症が原因の場合)などが用いられます。
2. 食事療法: 消化の良い食事を与えることが大切です。また、胃潰瘍になった原因に応じて療法食が処方されることもあります。
3. 外科的治療: 薬物療法が効果を示さない場合や重症の場合、外科手術が必要になることがあります。
予防策
1. 定期的な健康チェック: 定期的に動物病院で健康チェックを受けることで、早期発見と早期治療が可能になります。
2. 適切な食事: バランスの取れた食事を与え、急激な食事の変更は避けるようにしましょう。
3. ストレス管理: ストレスを減らすための工夫をし、リラックスできる環境を整えましょう。
4. 薬剤の使用: 獣医師の指示に従い、薬剤の使用を適切に管理しましょう。
5. 感染予防: 感染症の予防のために、適切な衛生管理を行いましょう。
まとめ
犬や猫の胃潰瘍は、さまざまな原因で発生し、深刻な症状を引き起こすことがあります。日々の観察と定期的な健康チェックを行い、早期発見と早期治療を心がけましょう。
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