2024/06/13
こんにちは!
世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です。
今回は慢性胃炎ついてお話いたします。
慢性胃炎とは
慢性胃炎は、胃の粘膜が長期間にわたって炎症を起こす状態です。
急性の胃炎とは異なり、慢性胃炎は時間をかけて進行し、持続的な症状を引き起こします。
この炎症が続くと、胃の機能が低下し、消化不良や食欲不振などの問題が発生します。
症状
慢性胃炎の症状は多様で、以下のような共通の症状が見られます。
○嘔吐:特に空腹時や食後に繰り返し嘔吐することがあります。
○食欲不振:食欲が減退し、食事を拒否することがあります。
○体重減少:持続的な食欲不振により体重が減少することがあります。
○下痢または便秘:消化不良により便の状態が不安定になることがあります。
○腹痛:お腹を触ると痛がる、または特定の姿勢をとりたがることがあります。
○元気の低下:全体的な活動量の低下や、遊びへの興味が減少することがあります。
これらの症状は、胃だけでなく他の消化器系の疾患でも見られることがあるため、正確な診断が重要です。
原因
慢性胃炎を引き起こす原因は多岐にわたります。
○食事の問題:低品質のフードや食物アレルギー、急な食事の変更が胃に負担をかけることがあります。
○ストレス:環境の変化や過度のストレスは、胃の炎症を引き起こすことがあります。
○寄生虫:胃や腸に寄生虫がいると、慢性的な炎症を引き起こすことがあります。
○感染症:細菌やウイルスによる感染が、胃の粘膜に長期間の炎症をもたらすことがあります。
○薬の副作用:特定の薬物、特にNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)は、胃の粘膜を刺激し、炎症を引き起こす可能性があります。
○その他の病気:腫瘍や免疫系の異常など、他の基礎疾患が原因となることもあります。
診断方法
○身体検査:触診や聴診などの基本的な検査を行い、身体の状態を評価します。
○血液検査:炎症や感染の有無を確認するための血液検査を行います。
○糞便検査:寄生虫や感染症をチェックするために、便の検査を行います。
○画像診断:X線や超音波検査を用いて、胃や消化器系の構造的な問題を確認します。
○内視鏡検査:胃の内部を直接観察し、組織サンプル(生検)を採取して病理学的な評価を行います。
治療方法
慢性胃炎の治療は、原因に応じて異なります。以下は、一般的な治療方法です。
○食事療法:消化しやすい食事やアレルギー対応のフードに変更することで、胃への負担を軽減します。
○薬物療法:抗生物質、抗炎症薬、胃酸抑制薬、制吐薬などを使用して、炎症や感染を抑える治療を行います。
○ストレス管理:環境の改善や行動療法を通じて、ストレスを軽減する方法を検討します。
○寄生虫駆除:寄生虫が原因の場合、駆除薬を使用して寄生虫を除去します。
○その他の疾患の治療:腫瘍や免疫異常など、他の基礎疾患がある場合、それに応じた治療を行います。
まとめ
慢性胃炎は、さまざまな原因で発生し、多くの症状を引き起こす可能性があります。
適切な診断と治療により症状を管理し、生活の質を向上させることができます。
何か異常を感じた場合は動物病院の受診をお勧めします。
ご不明な点がございましたら、いつでもお気軽に当院までご相談ください。
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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