2024/06/05
皆さんこんにちは、世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳
今回は、犬の疥癬(かいせん)についてご紹介します。
疥癬とは?
疥癬(かいせん)は、非常に小さなダニ(疥癬虫)が皮膚に寄生することによって引き起こされる感染症です。犬に発生する疥癬は主に「犬疥癬」と呼ばれ、イヌセンコウヒゼンダニが原因です。このダニは犬の皮膚にトンネルを掘り、そこで卵を産み、繁殖します。これによって激しい痒みや皮膚の炎症が引き起こされます。
症状と見分け方
犬の疥癬の主な症状には以下のようなものがあります。
• 激しい痒み:特に耳、顔、腹部、脚などを頻繁に掻きます。
• 赤い発疹:ダニの寄生によって皮膚に小さな赤い発疹が現れます。
• 脱毛:強い痒みのために掻きむしることから、局所的な脱毛が見られることがあります。
• 皮膚の厚みと変色:長期間放置されると、皮膚が厚くなり、色が変わることがあります。
感染経路
疥癬は非常に感染力が強く、感染した犬との直接接触、または感染犬が使用したベッドやブランケットなどを介して感染することがあります。
診断方法
診断方法として主に下記のことを行います。
• 皮膚掻爬検査:顕微鏡を使って皮膚サンプルを調べ、疥癬ダニを確認します。
• 臨床症状の評価:痒みや発疹の程度、脱毛の範囲などを評価します。
• 血液検査:重症例では血液検査によって炎症の程度や他の感染症の有無を確認することもあります。
治療方法
犬の疥癬の治療には、主に以下の方法が用いられます。
1. 抗寄生虫薬の投与
疥癬の治療の基本は、疥癬ダニを駆除する抗寄生虫薬の投与です。以下のような薬が一般的に使用されます。
• イベルメクチン:経口投与が一般的で、効果が高いですが、一部の犬種(コリーやシェルティーなど)には使用できない場合があります。
• ミルベマイシン:イベルメクチンと同様に経口投与されますが、こちらも特定の犬種には注意が必要です。
• セラメクチン:背中に滴下するタイプの薬で、月に一度の投与が効果的です。
2. シャンプー療法
薬用シャンプーを使って皮膚を清潔に保ち、ダニを除去します。
3. 環境の消毒
ベッドやブランケット、カーペットなどを消毒し、再感染を防ぎます。
予防
疥癬の予防には、以下の点が重要です。
• 定期的な健康チェック:動物病院で定期的な健康チェックを受け、早期発見に努める。
• 衛生管理:犬の生活環境を清潔に保つことが重要です。特に外部との接触が多い場合は注意が必要です。
• 感染犬との接触を避ける:疥癬の兆候が見られる犬との接触を避けるようにします。
まとめ
犬の疥癬は早期発見・早期治療が重要です。適切な治療を行えば、比較的短期間で完治することができます。飼い主さんが安心して愛犬の健康を守れるよう、気になることやご質問などあれば、お気軽にけいこくの森動物病院までご相談お待ちしております。
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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