2024/04/28
こんにちは!
世田谷区等々力、けいこくの森動物病院です🌳
先日、ビションフリーゼ×トイプードルで1歳6ヶ月のわんちゃんの歯石除去を行いました。
「まだ若いのに…」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、1歳から3歳の子でも約8割が歯周病であると言われています。
わんちゃんやねこちゃんは人間のような「虫歯」はほとんど見られませんが、歯周病はとても多く見られます。
お口の中の細菌が歯垢や歯石を作り、歯茎の炎症や組織の損傷を引き起こします。
歯垢(プラーク):歯面に付着した歯垢は、犬は3~5日、猫は7日で、硬い歯石になります。
今回ご紹介する子はデンタルシートで歯を磨いている際に奥歯から血が出ているということで、来院されました。
前歯の方は歯石も少なかったのですが、今回来院された理由でもある奥歯の方は歯石がしっかりと付着しているような状態でした。
また全体的に歯肉炎(歯茎の炎症)も起こっていました。
⬆️歯石除去前
⬆️歯石除去後
奥場のしっかりと付着していた歯石も綺麗に取れて、ピカピカになりました✨
このように当院での麻酔下の歯石除去では歯磨きでは磨きづらい奥歯や歯の裏側も拡大鏡を使用し、しっかりと磨かせていただきます。歯科処置後は、3か月または6か月ごとに定期検診も行い歯の状態をチェックさせていただいております。
欧米では健康な犬猫でも1年に1回麻酔をかけて、歯科処置を受けることが推奨されています。(アメリカ獣医師科AHAAのガイドラインより)
歯周病は心臓病や腎臓病などの全身疾患と関連性があると判明しており、年に1回のスケーリングにより、死亡リスクを20%減少させるという報告も出ています。口腔内の環境を整えることは、他の病気になりにくくするためにも、非常に重要なことです。
当院では、犬猫の歯が痛くなる前に、歯周病になる前に、生涯で残せる歯が少しでも多くなるようにという思いで予防歯科の普及に力を入れています。口臭や歯の汚れ、歯が欠けている、歯磨きがうまくできないなどわんちゃんねこちゃんのお口に関する悩み事がございましたら是非一度診察にお越しいただきお気軽にご相談ください。
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けいこくの森動物病院 Animal Dental Office 世田谷
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TEL:03-3704-1014
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