犬猫の糖尿病のお話

みなさん、こんにちは！世田谷区等々力のけいこくの森動物病院です！
雨が多く、まだ肌寒い日もあります。わんちゃん、ねこちゃん同様体調管理にお気を付けください。

今回のトピックは「糖尿病」です。
糖尿病は、人間だけでなく、犬や猫にも影響を与える病気です。犬猫の糖尿病について説明いたします。

～犬猫の糖尿病とは？～

糖尿病は、血液中の糖の代謝異常によって引き起こされる疾患です。犬猫の場合、主に2つのタイプがあります。

1. **タイプ1糖尿病**: 犬によく見られます。膵臓がインスリンを不十分に生成するため、積極的な治療が必要です。
2. **タイプ2糖尿病**: 主に猫に影響を与えます。体がインスリンを効果的に利用できなくなり、食事や運動の変化で管理できる場合があります。

～症状～

犬猫の糖尿病の症状は次のようなものがあります：

– 過度な食欲や食事量の変化
– 体重の急激な増減
– 過度な水分摂取と尿量の増加
– 脱毛や被毛の質の変化
– 足の指間における炎症や感染

～診断と治療～

糖尿病の診断には、動物病院にて病歴や症状を詳しく問診し、血液や尿の検査を行います。血液中の血糖値が高値、尿中に糖が出ている場合はほぼ確定です。
治療法には、適切な食事管理、運動、インスリン注射、または経口薬などが含まれます。基本的には人と同様に、食後に毎回インシュリンを打つ形になります。タイプ2型の糖尿病の場合は治療の過程で、インシュリン接種が必要なくなる場合もあります。

～予防とケア～

糖尿病の予防やケアには、次のことが重要です：

– 適切な栄養摂取と運動
– 定期的な健診
– 体重の管理
– ストレスの軽減

～まとめ～

糖尿病は犬猫にとって深刻な疾患ですが、適切な管理とケアを提供することで、ペットの健康を維持することができます。特に肥満は要注意です。
ごはんはよく食べているけど、体重が減って痩せてきている、水をよく飲む、おしっこをたくさんするなど見られるようなら、糖尿病は注意が必要です！
症状に気づいたら、早めに動物病院まで相談しましょう。