2024/04/21
こんにちは!世田谷区等々力、けいこくの森動物病院です。
よくわんちゃんの皮膚の下にしこりがあることに気づき、動物病院を受診すると「脂肪腫ですね」と言われることがあるかと思います。
今回はそんな「脂肪腫・脂肪肉腫」について特徴や治療についてご紹介します。
脂肪腫とは?
脂肪腫は、その名の通り脂肪組織から発生する良性の腫瘍です。犬の皮下や筋肉の深い部分にできることがあります。一般的に触ってみると柔らかく、動かせることが特徴です。脂肪腫は一般的には犬にとって深刻な問題にはありませんが、大きくなると周囲の組織や器官に圧迫を与えることがあります。
脂肪肉腫とは?
一方、脂肪肉腫は脂肪組織から発生する悪性の腫瘍です。脂肪腫と異なり、脂肪肉腫はしばしば速やかに成長し、周囲の組織や器官に浸潤してしまうことがあります。ほとんどが体や四肢にできますが、稀に内臓にも発生します。皮下の脂肪肉腫が転移することは稀ですが、局所を強く脅かすことが特徴です。
診断
皮下の脂肪腫は柔らかく触診で簡単にその存在を疑うことができますが、その他の腫瘍と区別するために針を刺して細胞を採取する検査が行われることがあります。
悪性を疑う場合には超音波検査やレントゲン検査、CT/MRIなどの画像検査が行われることもあります。
治療
脂肪腫が小さく、周囲の組織に影響を与えていない場合、通常は無治療で経過観察を選択することがほとんどです。ただし定期的に大きさを記録し、周囲の組織の圧迫障害を起こすなど犬の生活に支障をきたすようなら手術によって除去されることがあります。脂肪腫が大きくなりすぎてしまうと、手術が難しくなることもあります。
一方、脂肪肉腫はより深刻な問題です。脂肪肉腫は悪性のため、手術だけでは完全に治療できないことがあります。手術で取りきれなかった場合は再手術や放射線療法、化学療法が追加されることもありますが、これらの治療法は犬にとって負担が大きいことがあります。そのため、ご家族と獣医師との間で、最善の治療法を選択する必要があります。
まとめ
脂肪腫と脂肪肉腫は、わんちゃんによく発生する腫瘍です。定期的な健康チェックや触診で早期に発見し、必要ならば病院で相談しながら適切な対処法を選択しましょう。健康を守るために、定期的な検診をお勧めいたします!
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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