2024/04/17
こんにちは!
世田谷区等々力のけいこくの森動物病院です!
今回は、わんちゃんの足のトラブルの一つである「膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)」、通称「パテラ」について説明します。
膝蓋骨脱臼は、わんちゃん膝関節の疾患であり、適切な治療が必要です。
〇膝蓋骨脱臼とは?
膝蓋骨脱臼は、わんちゃんの膝関節において膝蓋骨が正しい位置から外れる状態を指します。
通常、膝蓋骨は大腿骨の滑車溝という場所に収まっているべきですが、脱臼が起こるとこの位置関係が崩れ、わんちゃんの歩行や運動に支障をきたします。
〇原因
膝蓋骨脱臼の原因は、先天性と後天性の2つに分類されます。
1. 先天性: 生まれつき膝関節の形成が不十分な場合や遺伝的な要因によって、膝蓋骨が正しい位置に収まりにくくなることがあります。
2. 後天性: 外傷や関節炎などによって膝関節の形状が変化し、脱臼が起こることがあります。
〇症状
膝蓋骨脱臼の主な症状には、次のようなものがあります。
– 突然の歩行困難
– 脚を持ち上げたり、跳ねたりする姿勢
– 関節の腫れや熱感
〇重症度分類
グレード1:手で膝蓋骨を簡単に外せるが、手を離すと正しい位置に戻る。
グレード2:膝を曲げ伸ばしするだけで、簡単に膝蓋骨が外れる。
グレード3:膝蓋骨は常に外れているが、手で元の位置に戻せる。
グレード4:膝蓋骨は常に外れた状態であり、手で押しても元の位置に戻らない。
〇治療方法
膝蓋骨脱臼の治療方法は、脱臼の程度や原因によって異なりますが、一般的な治療法には次のようなものがあります。
1. 保存療法: 軽度の脱臼では、安静療法や体重管理、生活環境の改善を行うことで改善する場合があります。
2. 手術治療: 重度の脱臼や再発性の場合は、手術により滑車溝を深くしたり、膝蓋骨の再配置が必要となることがあります。
手術はグレート2以上で適応となります。
当院では整形外科外来を設け、手術の相談を受け付けております。
また、炎症の進行を抑えるサプリメントをおすすめしております。
〇予防方法
膝蓋骨脱臼を予防するためには、以下のような対策が重要です。
– 適切な運動: 筋力トレーニングや体重管理を行い、関節をサポートすることが重要です。
– 定期的な健康診断: 早期発見が治療の成功につながるため、定期的な獣医師の診察を受けることが大切です。
〇まとめ
膝蓋骨脱臼はわんちゃんの日常生活に影響を及ぼす疾患ですが、適切な治療や予防対策を行うことで改善が期待できます。
わんちゃんの健康を守るためにも、定期的な健康管理や早めの対応が重要です。
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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