2025/02/28
こんにちは！
世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です。
今日ご紹介するのは「便秘」についてです。
便秘とは？
2日以上排便しない、または排便時に苦しそうにしている状態を便秘といいます。
正常な排便回数は個体差がありますが、通常は犬で1日1〜2回、猫で1日1回程度です。
便秘の主な症状
✔️ 排便回数が減る（2日以上出ない）
✔️ 排便時にいきむが、出にくい・少量しか出ない
✔️ うんちが硬くて乾燥している
✔️ トイレに何度も行くが、出ない
✔️ 排便時に鳴いたり苦しそうにする
✔️ お腹が張っている・触ると嫌がる
✔️ 食欲が落ちる、嘔吐する
便秘の原因と対策
① 水分不足
【原因】
・ドライフード中心の食生活
・飲水量が少ない
・腎臓病などで脱水しやすい
【対策】
✅ ウェットフードを食べさせる（水分含有量が高い）
✅ ドライフードをふやかして食べさせる
✅ 飲水環境を工夫する（自動給水器・広口の容器・水の種類を変えるなど）
✅ フードに水やスープを混ぜる
② 食物繊維の不足
【原因】
・食事の食物繊維が不足（消化の良いフードばかり）
・食事が偏っている
【対策】
✅ 食物繊維を適量プラス
・カボチャ、さつまいも、ニンジン（茹でて少量）
・繊維入りの療法食（ヒルズ i/d、ロイヤルカナン消化器サポートなど）
✅ サプリメントを活用（腸内環境を整える）
③ 運動不足
【原因】
・運動量が減ると腸の動きが鈍くなる
・特に高齢の子は要注意
【対策】
✅ 犬の場合 → 散歩時間を増やす、遊びを取り入れる
✅ 猫の場合 → おもちゃで遊ばせる、キャットタワーを活用
④ 毛玉の詰まり（特に猫）
【原因】
・毛づくろいで飲み込んだ毛が腸内に溜まる
・特に長毛種や換毛期に多い
【対策】
✅ ブラッシングを毎日行う（抜け毛を減らす）
✅ 毛玉ケア用フードを活用（食物繊維入り）
✅ 猫草を与える（自然に毛玉を排出）
✅ 毛玉除去剤（ラキサトーンなど）を使う
⑤ ストレス
【原因】
・環境の変化（引っ越し・新しい子を迎え入れた・来客）
・トイレが汚い、配置が悪い
・多頭飼いでトイレを我慢する
【対策】
✅ 安心できる環境作り（静かな場所を確保）
✅ トイレを常に清潔にする（猫は特にトイレの清潔さに敏感）
✅ トイレの数を増やす（多頭飼いなら頭数＋1個）
✅ フェリウェイなどのリラックスアイテムを活用
⑥ 病気や加齢
【原因】
・加齢による腸の動きの低下
・腸閉塞、腫瘍、ヘルニアなどの病気
・神経疾患（脊髄の問題など）
【対策】
✅ 高齢の子は特に注意し、食事や運動を調整
✅ 排便のリズムを把握し、異変があれば早めに受診
✅ 持病がある場合は獣医師と相談
⚠️ こんな場合はすぐ病院へ！
❌ 3日以上便が出ない
❌ お腹がパンパンに張っている
❌ 血便や黒っぽい便が出る
❌ 排便時に激しく鳴く・痛がる
❌ 嘔吐する、ぐったりしている
❌ トイレに何度も行くが、何も出ない
→ 上記の症状がある場合、腸閉塞や重篤な病気の可能性があるので、すぐに病院へ！
まとめ
犬や猫の便秘は水分・食事・運動・ストレス管理で改善できることが多いですが、重症化すると腸閉塞や全身状態の悪化につながることもあります。
2日以上便が出ない場合は早めに対策をし、3日以上続く場合は獣医師に相談しましょう！
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けいこくの森動物病院 世田谷犬猫歯科
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