けいこくの森動物病院
TEL 03-3704-1014

TEL:03-3704-1014

〒158-0082 東京都世田谷区等々力1-34-18

けいこくの森動物病院

猫の好酸球性肉芽腫(こうさんきゅうせいにくがしゅ)について

こんにちは! 

世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です。 

今日ご紹介するのは「猫の好酸球性肉芽腫(こうさんきゅうせいにくがしゅ)」についてです。 

 

猫の好酸球性肉芽腫(こうさんきゅうせいにくがしゅ)とは?

 

猫の皮膚や口の中にできる炎症性の病気で、免疫の異常やアレルギー反応によって発生します。

猫の白血球の一種である「好酸球(こうさんきゅう)」が過剰に反応し、炎症やしこりを引き起こします。

 

「好酸球性肉芽腫症候群(EGC)」とも呼ばれ、以下の3つのタイプに分かれます。

 

好酸球性潰瘍(こうさんきゅうせいかいよう)

 

特徴:上唇(特に真ん中)にできるくぼみやただれ

見た目:赤茶色で少しへこんでいる

痛み:少ないが、大きくなることがある

できやすい場所:上唇、まれに舌や口の中

 

好酸球性プラーク

 

特徴:赤く盛り上がったしこり(非常にかゆい)

見た目:湿っていて少し膨らんでいる

痛み:かゆみが強く、猫が舐めたり掻いたりして悪化する

できやすい場所:お腹、太ももの内側、首など

 

好酸球性肉芽腫

 

特徴:硬くて腫れたしこり(痛みは少ない)

見た目:黄色っぽいまたはピンク色のしこり

痛み:少ないが、大きくなることがある

できやすい場所

・口の中(舌・口蓋) → 食べづらくなる

・下あごや唇 → 腫れが目立つ

・足(特に後ろ足の太もも) → 細長く腫れる

 

なぜ起こるの?(原因)

・アレルギー反応

・ノミアレルギー(ノミに刺されたことが原因で発症)

・食物アレルギー(特定の食べ物が原因)

環境アレルギー(ハウスダスト、花粉など)

・免疫の異常(体の防御システムが異常に反応してしまう)

・遺伝的な要因

 特定の猫種(ペルシャやシャムなど)で発症しやすいとも言われている

 

どうやって治療するの?

 

・アレルギーの原因を取り除く

ノミ対策(ノミ駆除薬を使用)

・食事療法(アレルギーの原因となる食材を避ける)

・生活環境の改善(ダニやハウスダストを減らす)

・薬で炎症を抑える

⋄ステロイド(炎症を抑える)

⋄免疫抑制剤(症状が強い場合に使用)

⋄抗生物質(二次感染を防ぐ)

・症状がひどい場合は外科的処置も

 しこりが大きくなりすぎた場合、切除手術を行うこともある

 

この病気は治るの?

 

完治することもありますが、慢性化しやすい病気です。

定期的に症状をチェックし、早めに治療することで悪化を防ぐことが大切です。

 

まとめ

 

猫の皮膚や口にしこりや腫れができたら要注意!

原因はアレルギーや免疫の異常が多い

治療はアレルギー対策+薬で炎症を抑えるのが基本

早めの対応で症状をコントロールできる!

 

愛猫が気にしている様子があれば、早めに獣医師に相談しましょう!

 

。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・。・゚・。。・゚・。。・゚・ 

けいこくの森動物病院 世田谷犬猫歯科 

158-0082 

東京都世田谷区等々力13418 

シュロス等々力1

TEL:03-3704-1014 

・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・。・゚・。。・゚・。。・゚・