「ずっと鼻水を垂らしている…」「くしゃみが止まらないけど風邪？」もしかして慢性鼻炎かも👃

猫の慢性鼻炎とは？

慢性鼻炎とは、長期間（数週間～数カ月以上）鼻炎の症状が続く状態のことを指します。急性の鼻炎（風邪などで一時的にくしゃみや鼻水が出るもの）は治療によって改善することが多いですが、慢性鼻炎は完全に治すのが難しく、猫の生活の質（QOL） に影響を与えることがあります。

特に、子猫のころにウイルス感染を経験した猫や高齢の猫 に多く見られます。

猫の慢性鼻炎の主な症状

慢性鼻炎の猫には、以下のような症状が見られます。

✅ くしゃみが頻繁に出る
✅ 鼻水が出る（透明・黄色・緑色など）
✅ 鼻が詰まり、苦しそうに口呼吸をすることがある
✅ 涙が多くなる（結膜炎を併発することも）
✅ 食欲が落ちる（鼻が詰まってニオイを感じにくくなるため）
✅ 鼻の周りが汚れる（鼻水が固まることが多い）
✅ 鼻を気にして前足でこするしぐさが増える

軽度の場合は「くしゃみや透明な鼻水」程度ですが、重症化すると「ドロドロした黄色や緑の鼻水が出る」「呼吸が苦しそう」という症状が見られることもあります。
鼻水の色が変わるのは、細菌感染が加わっている可能性が高いため、早めに動物病院を受診することをおすすめします。

猫の慢性鼻炎の原因

慢性鼻炎の原因はさまざまですが、大きく分けて以下の4つが考えられます。

① ウイルス感染による後遺症

猫の慢性鼻炎の最も多い原因は、ウイルス感染（猫カリシウイルス、猫ヘルペスウイルスなど） です。
特に子猫の時期に感染すると、鼻の粘膜がダメージを受け、成猫になってからも鼻炎が続く ことがあります。
この場合、完治するのは難しく、症状を和らげながら長く付き合っていくことが必要になります。

② 細菌感染や真菌感染

ウイルス感染後に、細菌やカビ（真菌）が二次感染を起こすことで鼻炎が悪化することがあります。特に、緑色や黄色の鼻水が出ている場合は細菌感染 の可能性が高いです。

③ アレルギー性鼻炎

人間と同じように、花粉やハウスダスト、カビ、タバコの煙、香水 などが原因で鼻炎を起こすこともあります。ただし、猫のアレルギー性鼻炎はウイルス性鼻炎と比べると頻度が少ないとされています。

④ 鼻腔内の異常（ポリープ・腫瘍・異物）

鼻の中にポリープ（良性の腫瘍）ができたり、まれに腫瘍が発生することで、慢性的に鼻水が出る こともあります。また、異物（ホコリや猫砂の粒など）が詰まることで鼻炎が続くケースもあります。

猫の慢性鼻炎の診断方法

動物病院では、以下のような検査を行い、原因を特定します。

🔹 視診・問診（症状の確認、猫の生活環境の聞き取り）
🔹 鼻水の培養検査（細菌感染が疑われる場合）
🔹 血液検査（ウイルス感染の有無を調べる）
🔹 X線・CT検査（ポリープや腫瘍が疑われる場合）

原因によって治療方法が異なるため、適切な診断を受けることが重要です。

猫の慢性鼻炎の治療法

1. 内科治療（薬による治療）

🐾 抗生物質（細菌感染を抑える）
🐾 抗ウイルス薬・免疫調整剤（ウイルス感染が原因の場合）
🐾 抗炎症薬（炎症を抑える）
🐾 点鼻薬・吸入薬（鼻の通りを良くする）

症状によっては、ネブライザー（吸入治療） を行い、鼻の奥まで薬を届けることもあります。

2. 手術（ポリープや腫瘍がある場合）

ポリープや腫瘍が鼻の中にある場合は、外科的に除去する必要があります。

お家でできるケア方法

慢性鼻炎の猫は、日常のケアで症状を和らげることができます！

🏡 部屋の湿度を上げる（加湿器を使う）
🏡 猫の鼻をこまめに拭いてあげる（ぬるま湯で湿らせたコットンがおすすめ）
🏡 ネブライザーや蒸しタオルで鼻を温める（鼻づまりを軽減）
🏡 ストレスを減らす（静かな環境を作る）

まとめ：早めの診察が大切！

猫の慢性鼻炎は、完治が難しい病気 ですが、適切な治療とケアで症状を和らげ、快適な生活を送ることができます。

「鼻水がなかなか治らない」「くしゃみが止まらない」と感じたら、早めに動物病院で診察を受けることが大切 です。
あなたの大切な愛猫が、いつまでも健康で快適に過ごせるように、ぜひ気になる症状があればお気軽にご相談ください！

東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。

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けいこくの森動物病院　Animal Dental Office 世田谷

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