2025/02/03
こんにちは!世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です。🌳
今回は急な行動の変化や、運動や知覚に障害の起こる肝性脳症についてご紹介します。
肢端舐性皮膚炎(したんていせいひふえん)とは?
犬や猫が前足や後ろ足を繰り返し舐め続けることで、皮膚が赤くなったり、炎症を起こしたりする病気です。
ひどくなると、毛が抜けたり、皮膚が硬くなったり、傷が化膿してしまうこともあります。
原因について
この病気の原因は、大きく分けて3つあります。
① ストレスや退屈からくるもの
犬や猫は、寂しさや退屈を感じると、気を紛らわすために自分の体を舐めることがあります。
例えば、以下のような状況が当てはまります。
・お留守番が長く、寂しさを感じている
・運動不足でストレスがたまっている
・引っ越しや家族の変化など、環境が変わった
② 痛みやかゆみが原因
・関節炎などで足に痛みがある
・アレルギーや皮膚病でかゆみがある
・神経の異常で違和感を感じている
このような場合、舐めることで痛みやかゆみを紛らわせようとすることがあります。
③ 舐めることが癖になってしまう
最初はストレスやかゆみが原因だったとしても、舐めることで安心するようになり、次第に癖になってしまうことがあります。
すると、舐める行為が習慣化してしまい、やめられなくなってしまうことがあります。
どんな症状が出るの?
✔ 同じ場所をずっと舐める
✔ 皮膚が赤くなり、毛が抜ける
✔ 皮膚が硬くなったり、黒ずんだりする
✔ 傷ができてしまい、膿んでしまうこともある
症状が進行すると、舐めるのをやめても治りにくくなることがあるため、早めに対処することが大切です。
治療と対策
肢端舐性皮膚炎は、原因に応じた治療と対策を行うことが重要です。
① ストレスが原因の場合
✅ 運動や遊びの時間を増やす(散歩やおもちゃで気を紛らわせる)
✅ スキンシップを増やして安心させる
✅ 環境を整えてリラックスできるようにする
② 痛みやかゆみが原因の場合
✅ 獣医さんに相談し、痛み止めやアレルギー治療を行う
✅ 皮膚の炎症がある場合は、抗炎症薬や塗り薬を使用する
③ 舐めるのを防ぐ工夫
✅ エリザベスカラーや靴下を使い、直接舐められないようにする
✅ 舐める場所に苦味スプレーを塗る(動物用の安全なものを使用)
まとめ
肢端舐性皮膚炎は、一度発症すると治りにくくなることが多い病気です。
放っておくと傷が悪化し、慢性化する可能性があるため、早めに獣医師に相談し、適切な対策をとることが大切です。
「最近、愛犬(愛猫)がよく足を舐めているな…」と思ったら、ストレスや病気のサインかもしれません。早めに気づいてあげることで、健康を守ることができます。
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