けいこくの森動物病院
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下顎がぷっくり腫れてきた!唾液腺嚢腫について

みなさんこんにちは!

世田谷区のけいこくの森動物病院です。

わんちゃんを飼っていると、口の周りやあごの下に腫れやしこりを見つけて驚くことがあるかもしれません。その原因の一つとして「唾液腺嚢腫」という病気があります。この記事では、唾液腺嚢腫の原因、症状、治療法についてわかりやすく解説します。

唾液腺嚢腫とは?

唾液腺嚢腫とは、唾液腺や唾液を運ぶ管(唾液管)が傷ついたり詰まったりすることで、唾液が正常に排出されず、周囲に溜まってしまう状態を指します。この唾液が溜まった部分が嚢(袋状の構造)となり、腫れとして現れます。

唾液腺は口の中に唾液を分泌する器官で、以下の4つの主な唾液腺があります。

1. 耳下腺(じかせん)

2. 顎下腺(がくかせん)

3. 舌下腺(ぜっかせん)

4. 頬腺(きょうせん)

唾液腺嚢腫は特に「舌下腺」で発生することが多く、この場合は「ラヌーラ」と呼ばれることもあります。また、耳下腺や顎下腺でも発生することがあります。

唾液腺嚢腫の原因

唾液腺嚢腫の明確な原因は完全には解明されていませんが、以下の要因が関係していると考えられています。

1. 外傷:首や口周りに怪我をした場合、唾液腺や唾液管が傷つき、唾液が正常に排出されなくなることがあります。

2. 感染症:細菌感染による炎症が唾液管を塞いでしまうことがあります。

3. 先天的な異常:唾液腺や唾液管の構造に生まれつきの異常がある場合、唾液腺嚢腫を発症しやすいとされています。

特定の犬種で唾液腺嚢腫が多く見られる傾向があり、特にプードルダックスフンドなどの犬種が発症リスクが高いとされています。

唾液腺嚢腫の症状

唾液腺嚢腫では、以下のような症状が見られます。

首やあごの下が腫れる:皮膚の下に柔らかい腫れができることがあります。痛みを伴わな

 

い場合が多いですが、嚢腫が大きくなると不快感を示すことがあります。

飲み込みや呼吸が難しくなる:嚢腫が大きくなりすぎると、喉を圧迫することがあります。

 

よだれが増える:唾液の排出がうまくいかず、よだれが多くなることがあります。

 

食欲不振:口周りの違和感が原因で食欲が低下する場合があります。

これらの症状が見られた場合、早めに動物病院を受診しましょう。

診断と治療法

診断

唾液腺嚢腫の診断には、以下のような方法が用いられます。

触診:腫れの位置や大きさを確認します。

穿刺吸引検査:腫れた部分に針を刺し、中に溜まった液体を採取して調べます。唾液が検出されれば唾液腺嚢腫の可能性が高いと判断されます。

画像診断:エコー(超音波)検査やCT検査で、腫れの構造や唾液腺の状態を詳しく調べます。

治療法

唾液腺嚢腫の治療は、症状の程度や原因によって異なります。

1. 嚢腫の排液:腫れた部分に溜まった唾液を注射器で取り除きます。ただし、再発する可能性が高いため、根本的な治療とはなりません。

2. 外科手術:根本的な治療法として、異常を起こしている唾液腺や唾液管を摘出する手術が行われます。これにより、再発のリスクを大幅に減らすことができます。

3. レーザー治療:一部のケースでは、嚢腫部分をレーザーで治療することもあります。

術後の回復は比較的早く、多くの犬は通常の生活に戻ることができます。

予防

唾液腺嚢腫を完全に予防する方法はありませんが、以下の点に注意することでリスクを軽減できます。

怪我の防止:散歩中や遊び中に首や口周りを傷つけないように注意しましょう。

早期発見:日頃から愛犬の首やあごの下を触って異常がないか確認する習慣をつけましょう。

まとめ

唾液腺嚢腫は適切な診断と治療で完治する可能性が高い病気です。愛犬の健康を守るためにも、異変に気づいたら早めに動物病院を受診することが大切です。当院では、唾液腺嚢腫をはじめとした犬のさまざまな病気に対応しています。気になる症状があれば、ぜひお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

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