2024/12/11
こんにちは!世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳
今回はわんちゃんねこちゃんでの睫毛(まつげ)が原因で目の痒みや充血を引き起こしたり、睫毛がよく抜けるなどの症状が見られ一般的には逆さまつげと言われる『睫毛重生(しょうもうじゅうせい)と睫毛乱生(しょうもうらんせい)』についてご紹介します!
※睫毛重生…睫毛が一度抜けた後に再生する際に、何らかの異常が起こる状態のこと
※睫毛乱生…睫毛が正常な方向に生えず、曲がったり、異常な角度で生えてきたりすること
症状
〇睫毛重生
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睫毛の抜け落ち:過度の抜け毛が見られることがあり、特に目の周りに多くの抜け毛が見られることがあります。抜け毛の原因としては、アレルギー反応、皮膚病、ホルモン異常、感染症などがあります。
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睫毛の再生不良:一度抜けた睫毛が生えてこない、または新しく生えてきた睫毛が短く細く、元の長さや太さに戻らないことがあります。これは健康状態が原因である場合があります。
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睫毛の成長異常:新たに生えた睫毛が薄かったり、成長が遅かったりすることがあります。体調不良や栄養不足が影響している可能性があります。
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目の周りの皮膚の異常:睫毛の抜け落ちや再生不良が皮膚疾患と関係している場合、目の周りに炎症、赤み、乾燥、かゆみが見られることもあります。
〇睫毛乱生
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睫毛が曲がる・ねじれる:睫毛が正常な方向に生えず、内向きや外向きに曲がったり、ねじれたりすることがあります。この現象はしばしば目に刺激を与える原因になります。
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睫毛の異常な成長方向:睫毛が異常な方向に生えることで、目に直接触れることが増え、涙目や目の乾燥、炎症を引き起こすことがあります。特に、内向きに生えた睫毛が眼球に触れると、角膜を傷つけるリスクがあります。
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目の充血・涙目:乱れた睫毛が目を刺激することで、目が赤くなったり、涙が多く出たりすることがあります。これらの症状は不快感や痛みを引き起こすことがあるため、犬や猫が目をこすったり、顔をこすったりすることがよく見られます。
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眼瞼(まぶた)の炎症:睫毛が不正に生えることで、眼瞼(まぶた)が炎症を起こすことがあります。これには、赤み、腫れ、かゆみなどの症状が伴います。
原因
〇睫毛重生
健康問題
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皮膚病:アトピー性皮膚炎や細菌感染症、真菌(カビ)感染、疥癬などの皮膚疾患が原因で、睫毛が抜けることがあります。皮膚の炎症や損傷が睫毛の再生に影響を与えることがあります。
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ホルモン異常:甲状腺機能低下症や副腎皮質機能低下症などのホルモン異常が睫毛の成長に影響を与えることがあります。これにより、睫毛が薄くなったり、正常に生え変わらなくなったりすることがあります。
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栄養不足:栄養が不足していると、毛の成長に必要な栄養素が十分に供給されず、睫毛が弱くなったり、成長が遅れたりすることがあります。特にビタミンやミネラルが不足すると毛の健康に影響を及ぼすことがあります。
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ストレスや体調不良:ストレスや体調不良が原因で、毛周期が乱れたり、過剰な抜け毛が起こることがあります。これにより、睫毛が一時的に抜けたり、再生が遅れたりすることがあります。
感染症
- ウイルスや細菌の感染:感染症(例えば、猫風邪やその他のウイルス感染)が原因で、皮膚や目の周りの炎症が引き起こされ、睫毛の抜け落ちや再生異常が発生することがあります。
外傷
- 目や顔の外的損傷:目や顔の部分に外的な損傷が加わることで、睫毛が抜けたり、再生が異常になることがあります。例えば、顔をこすったり、目を傷つけたりすることによって、睫毛の成長が影響を受けることがあります。
〇睫毛乱生
眼の構造や異常
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眼瞼内反症(眼瞼内反):眼瞼内反症とは、まぶたが内側に向かって巻き込まれる病態で、睫毛が眼球に接触することがあります。これが原因で睫毛が異常な方向に生えることがあります。犬や猫においても、遺伝的要因や加齢による筋肉の緩みが影響することがあります。
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眼瞼外反症(眼瞼外反):逆に、まぶたが外側に反ってしまうこともあり、この場合、睫毛が異常に向いて生えることがあります。まぶたの構造的な問題や外的刺激が関与することがあります。
遺伝的要因
- 遺伝的疾患や先天性異常:特定の犬種や猫種には、睫毛が異常に生える傾向がある場合があります。例えば、ペルシャ猫や一部の小型犬では、睫毛の成長が異常になることが遺伝的に見られることがあります。
眼の病気
- 眼病や感染症:眼病や目に関連する疾患(例えば、結膜炎や角膜炎)による炎症が、睫毛の生える方向に影響を与えることがあります。目の健康問題が解決しない限り、睫毛の異常な生え方が続く可能性があります。
皮膚疾患やアレルギー
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アレルギー反応:アレルギーによって目の周囲の皮膚が炎症を起こし、その結果として睫毛が異常な方向に生えることがあります。アトピーや食物アレルギーなどが原因で目の周りがかゆくなり、頻繁に顔をこすったりすることが影響することがあります。
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炎症や腫れ:皮膚の炎症や腫れが原因で、睫毛が正常に生えず、乱れることがあります。これも皮膚疾患やアレルギー反応の一環として起こることがあります。
目の周囲の外的刺激
- 異物の侵入や傷:異物が目に入ると、睫毛が異常な方向に生えることがあります。目をこすったり、擦ったりすることによっても睫毛が乱れることがあります。
眼の手術や治療後の変化
- 眼科手術後の影響:目の手術や治療を受けた後、まぶたや睫毛の成長に影響を与えることがあります。特に、眼科手術によってまぶたの形状が変わった場合、睫毛の生える方向が異常になることがあります。
犬や猫の睫毛重生や乱生は、さまざまな原因により発生する可能性があります。これらの異常を軽視せず、早期に原因を特定し、適切な治療を行うことが重要です。
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