2024/10/22
こんにちは!
世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です。
今回は猫の疥癬についてお話しいたします。
【猫の疥癬とは】
猫の皮膚に寄生するヒゼンダニと呼ばれる目で見えない寄生虫によって引き起こされます。
主に皮膚に穴を掘って隠れていますが、毛包内に隠れることもあります。
主に耳から始まり、頭部・頸部に寄生し、酷くなると全身に広がります。
隠れ部屋の中の糞等やダニ本体によってアレルギー反応が起こり、炎症が起こります。
この疾患は、他の猫や動物、そして人間にも感染する可能性があるため、早期の診断と治療が重要になります。
【症状】
1.激しい痒み
患部を舐めたり擦る、激しく搔きむしります。
この痒みは非常に強烈で、ストレスの原因となります。
2.皮膚の状態
疥癬ダニの移動や掘り進むことによって、皮膚に小さな突起やうろこ状の発疹が現れます。
3.皮膚の傷
痒みを和らげようとして、激しく擦ったり舐めたり搔くことで、皮膚が傷つき、出血したりします。
4.脱毛
疥癬によって皮膚が損傷すると、毛が抜け落ちることがあり、毛の薄い部分や脱毛した部分が見られる場合があります。
【潜伏期間】
数週間から数か月
【感染経路】
感染した猫の皮膚と接触することによって、感染が広がります。
また、感染した猫が寝具や家具にダニを残すことで、環境中にダニが生息する可能性があります。
感染を防ぐためには、感染した猫を隔離し、定期的な清掃と殺虫剤の使用が必要になります。
【人に感染した場合】
猫の疥癬は、人にも感染する可能性があり、感染した場合、人間に現れる症状は以下の通りです。
1.痒みと発疹
疥癬ダニによって引き起こされる痒みと発疹が、感染した人の皮膚に現れます。
これらの発疹は、主に手首や指、肘の内側、腋の下、足の裏などの皮膚の薄い部分に見られます。
2.小さな突起や線状の発疹
疥癬ダニの移動や掘り進むことによって、皮膚に小さな突起やうろこ状の発疹が現れます。
3.患部の赤みと腫れ
疥癬ダニによって引き起こされたかゆみや発疹の周囲に、皮膚が赤くなり、腫れることがあります。
4.患部の損傷
痒みを和らげるために、感染した人が患部を激しく搔きむしったり擦ったりすることで、皮膚が損傷したり、傷口ができたりすることがあります。
【予防】
感染が疥癬から他の人に広がることを防ぐために、感染した人は以下のような予防措置を取ります。
1.直接の接触を避ける(隔離する)
感染を他の動物や人に広がるのを防ぐために、感染した動物または人は他の人との直接の接触を避ける必要があります。
特に寝具や衣類の共有を避けることが重要です。
2.清潔を保つ
寝具等、接触した部分の清潔を保つために、定期的な洗浄・消毒を行います。
3.治療を受ける
感染が動物や人に広がるのを防ぐために、感染した人は早めに医療機関を受診し、適切な治療を受ける必要があります。
【まとめ】
一般的には、疥癬ダニを駆除するための薬剤を投与し、猫の症状を和らげるための薬品やシャンプーも使用します。
また、感染の拡大を防ぐために、同居している他の動物や人間も治療する必要があります。
治療期間は通常、数週間から数か月に及びます。
疥癬の治療後も、獣医師の指示に従って定期的なフォローアップが重要です。
感染が再発しないようにするために、環境の清潔さを保ち、猫の健康状態を管理することが必要です。
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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