2024/10/07
こんにちは!
世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です!
今回は、耳血腫(じけっしゅ)について紹介します。
耳血腫(じけっしゅ)とは
主に耳を強く掻いたり、頭を頻繁に振ったりすることで血管が破れ、耳介(耳の外側の部分)の皮膚と軟骨の間に血液が溜まる状態のことです。
症状
1.耳介の腫れ
耳の外側の部分が腫れ、触ると柔らかく感じることがあります。
血液が溜まることにより、耳全体が腫れているように見えます。
2.痛みや不快感
痛みにより耳を触られることを嫌がります。
耳血腫が進行すると痛みが増す場合があります。
3.耳垢や分泌物の増加
耳内の炎症や感染により、耳垢や分泌物が増加することがあり、通常より多く、異臭を伴う場合があります。
4.頭を振る
耳の痛みや不快感から、頭を振ることがあります。
5.耳の形状の変化
耳血腫が進行すると、耳の形状が変化することがあります。
腫れや圧迫により、耳の形が変わることがあります。
6.脱毛
耳血腫が進行すると、耳の周囲の毛が抜けやすくなることがあります。
原因
1.外傷
頭を激しく振ったり、耳をかいたりすることによって、耳の内部の血管が破れて血液が溜まることがあります。
2.感染
耳の感染症が原因で、耳の組織に炎症を引き起こすことがあります。
炎症により血管の壁が弱くなることで、血腫が発生する可能性があります。
3.慢性的な耳の疾患
長期間にわたる慢性的な外耳炎等が、耳の組織に損傷を与え、血管の破裂や耳血腫になる可能性があります。
4.他の疾患
他の耳の問題や疾患(例: 耳ダニ感染、耳内腫瘍)があると合併症としてなることがあります。
5.血液凝固障害
血液が固まりにくい場合、耳の外傷や外部圧によって血管が破れると、血液が溜まりやすくなります。
6.アレルギー反応
アレルギー反応を起こすことで、耳の組織が腫れたり炎症を起こしたりすることがあり、それが耳血腫を引き起こす可能性があります。
7.腫瘍
耳の腫瘍が耳の組織に影響を与え、血管を圧迫することがあります。
これにより、血管が破れて耳血腫が発生する可能性があります。
8.遺伝的要因
耳血腫にかかりやすい遺伝的な傾向を持っている場合があります。
耳の形状や血管の構造に関連する遺伝子の影響を受ける可能性があります。
治療
1.穿刺と排液
獣医師が針を耳に刺して血液を抜きます。
溜まった血液を抜くことで、再度溜まるのを防ぎます。
2.圧迫包帯
耳の腫れを抑えるために、特殊な包帯を使って耳を圧迫することがあります。
これは通常、穿刺後や手術後に行われます。
3.手術
耳血腫が大きくなったり、治療が効果的でない場合は、手術が必要になることがあります。
手術では、腫れた組織を取り除いたり、耳の形状を修正したりします。
4.薬物療法
炎症や感染を抑えるために、抗生物質や抗炎症薬が処方することがあります。
まとめ
耳血腫は、耳の組織に血液がたまる状態であり、さまざまな原因によって引き起こされます。
主な症状には耳の腫れや赤み、痛み、耳からの分泌物などがあります。
耳血腫の治療法には、穿刺と排液、圧迫包帯、手術、薬物療法などがあります。
また、耳血腫を予防するためには、獣医師による定期的な耳の清掃、外傷の予防、定期的な健康チェックなどの対策が重要です。
早期の診断と適切な治療を行うことで、耳血腫のリスクを最小限におさえることができます。
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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